懐かしのユニホームでトークショーにも登場した高橋智氏

　オリックスは５日のロッテ戦（京セラドーム大阪）に８―１と快勝。３連勝で借金を７に減らした森脇浩司監督（５３）は「しぶとさをもっと養って、同時に持っているものを出し切る。（残り試合で）必ず事を起こす、起こしきる！」と奇跡の巻き返しを誓った。

　そんなチームに活を入れたのが“デカ”ことＯＢの高橋智氏（４６＝会社員）だ。阪急時代から初期オリックスを支えたかつての主砲はこの日、レジェンドシリーズのイベントに参加。１９５センチ、１２０キロの巨体を揺らして始球式を務め、オールドファンを沸かせた。

　引退して１１年。「イチローはいつもおいしいところを持っていった」「フェルナンデスより俺の方が飛ぶんじゃないか」と“毒舌”は健在だったが、最下位に低迷する古巣の話になると表情が一変。「若い選手が多いし、今は経験して我慢、辛抱する時期だ。一生懸命やっていたら実を結ぶ時が来る。俺はそれだけでやってきた。かっこいいこと言ってもしょうがない。何が自分に足りないか、個々に考えてやること。一試合一試合、落ち込んでいる暇はない。そんな暇があるなら打つ、投げる、走るをしっかりやれ！」とまくしたてた。

　さらに森脇監督に対しても「腹をくくった起用をしないといけない。まだクライマックスシリーズのチャンスがあるとか言うけど、来年を見越して思い切った起用が必要だ」と忠告。デカの熱い思いがチームに届くか――。