国内男子ツアー「フジサンケイクラシック」初日(5日、山梨・富士桜CC=パー71)、松山英樹(21=東北福祉大4年)が66をマークし、5アンダーで首位に1打差の2位と絶好のスタートを切った。プロ転向から数か月でもはや「日本最強」となった怪物ルーキー。来季はさらに足元をパワーアップさせて米ツアーに挑戦する。
「スコアだけはいいけど、内容を見れば良くない。1Wに限ってはいい状態だけど、他は全然いいショットじゃなくてストレスがたまった」。松山は不満たっぷりに振り返ったが「66」は初日としては自己ベストのスコア。2週間の休養明け、2か月ぶりの国内ツアーでも、怪物的な強さは変わらなかった。
そんな松山をさらにパワーアップさせるのが、来季から使用予定の新たなシューズだ。契約先のダンロップスポーツでは来年モデルからシューズの製造をやめ、アシックスのシューズを販売。それにともない松山が履くシューズもアシックス製となる。
同社は大リーガーのイチロー外野手(39)らトップアスリートも使用する専門メーカー。「松山選手は『今のままでいい』と言ってますけどね」(メーカー関係者)と現在のシューズに不満はないが、よりいいものが使用できるとなればそれに越したことはない。
別の関係者によれば「機能面ではそれほど差はなくても、各選手の足型に合わせたフィッティングの面では、専門メーカーに一日の長がある」。実際、契約選手の中にはすでにアシックス製に移行する選手が増え始めている。
現在、両社の間では松山モデルのシューズを開発、発売するのか、松山専用のプロトタイプを製作するのかなどを検討中。いずれにしても、最高のシューズが用意されることは間違いない。足元強化で“怪物化”はますます加速するはずだ。
「悪いなりにまとめるのがゴルフ。調子がいいのにスコアを崩すこともある。明日も粘り強くやっていきたい」。周囲の手厚いサポートに応えようと、松山自身もさらなる進化を続けていく。
ナイターSG「第59回モーターボート記念」、1日行われた優勝戦は毒島誠(29=群馬)が先マイから早々と独走に持ち込み、SG初制覇を成し遂げた。