欧州株:上昇、ECB総裁が低金利を長期維持と再表明
9月5日(ブルームバーグ):5日の欧州株式 相場は上昇。欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は政策金利を長期にわたり低い水準に維持するとあらためて表明した。米連邦準備制度理事会(FRB)が4日公表した地区連銀経済報告(ベージュブック)で、米景気が「緩慢ないしまずまず」のペースで拡大したとの見解を示したことも、相場の上昇要因となった。
フランスの自動車メーカー、プジョーシトロエン(PSA)は5.4%上昇。同社トップが仏紙パリジャンとのインタビューで、市場シェアが伸びるとの予想を示したことが買い材料。イタリアの電話会社、テレコム・イタリアは8.4%高。エジプトの資産家、ナギブ・サウィリスが同社株を取得する可能性があるとの報道が好感された。
ストックス欧州600指数 は前日比0.7%高の304.55で終了。先週は米国がシリアに対し軍事行動を起こすとの懸念から、同指数は2.4%下げていた。
セブン・インベストメント・マネジメントで資産運用に携わるジャスティン・スチュワート氏(ロンドン在勤)は、「ドラギ総裁の発言は中銀当局者が利上げを急がず、市場を動揺させる意向がないとの見方を強めた」と語った。
ECBはこの日の定例政策委員会で、政策金利を過去最低に据え置いた。
5日の西欧市場では18カ国中16カ国で主要株価指数が上昇。仏CAC40指数は0.7%、独DAX指数は0.5%それぞれ上げた。英FTSE100指数は0.9%高となった。
原題:Europe Stocks Rise as Draghi Reiterates Low Interest-RateStance(抜粋)
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更新日時: 2013/09/06 01:25 JST