2013年第35週「キャベツの収穫舐めてた」

 キャベツ農家のすごいところ、朝2時10分に起きる。深夜アニメが放送してる時間にはもう仕事してる。


 日が昇ってからじゃ遅いんですねこれが。暑くて作業効率が落ちるから。この地域では1時~2時ぐらいに家の明かりが付き始める。

 ようやくバイトが俺以外にも2人増えて、だいぶ楽になったけど、初めはもう正直しんどかった。

2:10 起床
2:30 キャベツ畑へ出発、収穫開始。
(5:30 メシ休憩。10分程度)
(8:30 おやつ休憩。5分程度)
10:00 出荷するダンボールを準備してお昼休憩
12:30 お昼の部開始。キャベツ刈って詰めてトラクターへ載せる載せる載せる。
(15:00 おやつ休憩。標高1200ぐらいなので日差しが近く熱く感じる)
17:00 1日の業務終了。夕飯食って自由時間。

 都会で暮らしていると足場の悪い畑での動き方がよくわかってなくて、足の裏の皮が剥けたり、腰から経験したことのない電流が走ったり、身体を痛めまくった。
 キャベツの上手な切り方がわからないうちは12~15キロの箱詰めキャベツをひたすらに運び続ける。しかも高地で空気が薄い。慣れるまでは必要以上に息が切れる。

「今日寝坊しちゃってね~。1時に起きた」

「普段は何時ごろから作業してるんですか?」

「11時」

「夜の?」

「夜の。」

「日付変わってないじゃないですか!w」

「そうだねww」

 俺みたいなアルバイトを雇う理由。そう、人手が足りないのだ。キャベツの収穫期を逃したら売れなくなってしまうのだ。いっこ前の記事で「実働8時間ぐらいらしい」と書いたけどそれはお茶目なライターさんが求人票に魔法をかけていたのだ。

 ただ、都会で8時間仕事するより気分的には楽なものがある。閉鎖された環境だから逃げようがない。自分が恵まれていないとか他人がおいしい思いしてるとか、余計な雑音が入ってこない。ここでやるしか無いし、嫌な人はいない。慣れればいいだけの問題だ。
 数日経って、ちょっと働くのが楽しくなってきた。

1 件のコメント :

  1. 中之条ですか?
    群馬のキャベツ買うときは、いびーさんのこと思いだそ^^

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