メッセンジャーは八回、先頭で中前打を放った【拡大】
攻撃でも意地をみせた。八回に先頭で打席に立ち、中前打を放った。その後、一死一、二塁となると、二走の助っ投はマートンの右飛の間にタッチアップ。三塁ベースに滑り込んで、セーフをもぎ取った。野手陣にゲキを飛ばす「投・攻・走」の躍動だった。
「塁に出たら、ちょっとでもチャンスがあれば、進んでやろうと思っていた。最後まで投げる気持ちも持っていた」
今シーズンで2年契約の2年目を終える右腕に対し、バックネット裏では古巣の米大リーグ・マリナーズらスカウト陣が熱視線を送った。周囲が騒がしくなっても、背番号「54」はチームの勝利を追い求める。次こそ、報われることを信じて。 (小松 真也)
(紙面から)