【武田修宏の直言】キリンチャレンジカップ・グアテマラ戦(6日、大阪・長居)の注目は何といっても日本代表の守備面だ。6月のコンフェデレーションズカップ以降、7試合で19失点とDF面の課題は多い。どう立て直すのか、サポーターも気になるところだろう。
そんななか、普段は非公開練習ばかりのザッケローニ監督が、守備面に多くの時間を割いた合宿初日(2日)の練習を珍しく全面的に公開した。あえて細かなDF指導を行っている光景を見せた理由は、しっかり課題に取り組んでいることをチーム内外に示すためだろう。
今回のグアテマラ戦でザックジャパンに求められるのは無失点での勝利のみ。最近は低空飛行が続いており、信頼を回復するにはグラウンドで結果を出すしかない。もちろんチームが置かれている現状はイレブンも理解しているはず。高い守備意識を持って臨んでほしい。
もうひとつ注目しているのはFW大迫勇也(23=鹿島)のプレーだ。
今季はゴール前での反応が良いし、とにかくシュートがうまい。DFとの駆け引きが上達し、なにより安定感が高まった。日本代表の攻撃を引き立たせる力があると思うし、1トップで起用されれば彼の持ち味も発揮できそうだ。
守備の再構築と新戦力の躍進があれば、ブラジルW杯に向けザックジャパンへの期待も高まるに違いない。
☆武田修宏:たけだ のぶひろ=1967年5月10日生まれ。静岡県出身。幼少期から「天才少年」と呼ばれたストライカー。名門・清水東(静岡)から86年に読売クラブ(現東京Ⅴ)入り。ルーキーながら11得点を上げ、リーグⅤに貢献し、MVPにも選出された。Jリーグ発足後はV川崎や磐田、京都、千葉などでプレー。00年には南米パラグアイのルケーニョに移籍。01年に東京Ⅴに復帰し、同シーズンで現役引退した。Jリーグ通算は94得点。JSL時代も含めれば152得点を挙げた。87年に日本代表に選出。93年アメリカW杯アジア最終予選でドーハの悲劇を経験した。
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