<中日8-3広島(5日)>広島は5日、4位の中日に敗れ、再び2ゲーム差とされた。先発した大竹は味方のまずい守備にも足を引っ張られ、5回4失点と役目を果たせなかった。8回には3番手の今村が森野にダメ押しの2ランを浴び、試合を決められた。打線は再三チャンスを作ったものの、勝負どころであと1本が出ず、最後まで流れをつかむことができなかった。
大竹は3回無死一塁から谷繁に2ランを浴びて先制される。菊池の8号2ランで同点となった直後の4回には二死二、三塁から高橋周に2点適時三塁打を浴びて再び勝ち越しを許してしまった。
3位のチームは初のクライマックス・シリーズ(CS)進出をかけて、4位・中日と直接対決。12年目となる大竹は「まだ(CSに)行けていないのはプロとして悔しいし、同じ土俵で戦っている上でチャンスが来ているのでしっかりとつかみたい」と意気込んで臨んだ一戦だったが、走者を出してから粘りの投球ができなかった。
埼玉県越谷市で竜巻が起こり、多くの世帯が被害にあった。隣町の八潮市出身の大竹は「昔、練習試合で行った中学校が被害にあっていて、ビックリした。竜巻とかが発生するような土地ではなかったのに…」と驚き、被害にあった人たちを好投で元気づけるつもりだった。しかし気合は空回りしてしまい、5回4失点で無念の降板となった。
打線は2点を追う3回に菊池が逆風をものともせずに左中間席へ8号2ランを放って同点。さらに2点を追う5回にはこの日、7番・左翼でスタメン出場したエルドレッドの適時打で1点を返した。ほかにもチャンスはあったが、中日の継投策に抑えられた。
エルドレッドはこの日3安打の猛打賞とバットでは活躍したが、4回の守備では高橋周が放った打球の処理を誤り2人の走者を生還させてしまうというチョンボをしでかし残留アピールとはいかなかった。
中日との3位攻防戦を1勝1敗で終えたカープ。これからも厳しい戦いが続く。
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