続投が決まった森脇監督

　オリックスの森脇浩司監督（５３）の来季の続投が正式に決まった。４日のロッテ戦（京セラドーム大阪）の試合前、西名球団社長から要請されて受諾。２年契約の２年目の既定路線とはいえ、今季の最下位脱出をきつく厳命された森脇監督は「全力で戦い抜きます」と答えたという。

　来年はオリックス本社の創業５０周年の節目を迎え、何としても結果を出さないといけない。そこで球団側が注目しているのが、この日（4日）、米大リーグのジャイアンツを戦力外になった田中賢介内野手（３２）だ。ある球団関係者は「絶対に獲りに行かないとダメな選手。調査のレベルじゃなくウチの戦力としてどう機能するかを考えないといけないほどの選手だ。ウチなら二塁が空いている」と田中の獲得が来季を大きく左右すると見ている。

　田中は日本ハム時代にベストナイン５度、ゴールデングラブを５度受賞。広角に打ち分ける勝負強い打撃が魅力だ。昨オフに日本ハムから海外ＦＡ権を行使してジャイアンツに移籍。メジャーでは１５試合で打率２割６分７厘だが、３Ａフレズノではリーグ３位の３割２分９厘をマークし、再昇格が期待されながらシーズン終了後に戦力外となった。

　ジャイアンツとの再契約を含め、米国残留の可能性もあるが、オリックスはアタックの構え。別の関係者は「何度も３割を打っているしぶとい印象の打者。田中の戦力外が発表された日に森脇監督の続投が決まったのも何かの縁だ」と力を込めた。