米 軍事行動の議会支持は不透明9月2日 12時25分
シリアで化学兵器が使われたとされる問題で、アメリカのオバマ政権は、軍事行動に向けた議会の承認を得るため、議員の説得を本格化させていますが、多くの議員は態度を明確にしておらず、議会の支持を得られるのか不透明な情勢です。
シリアで化学兵器が使われたとされる問題で、オバマ大統領はシリアへの軍事行動を決めたとしながらも、議会の承認を求める方針を示し、議員の説得を本格化させています。
オバマ政権は1日、野党・共和党が多数を占める議会下院の議員らに機密情報を含むシリア情勢について説明しました。
説明を受けた議員のほとんどは「アサド政権が化学兵器を使用したとする十分な証拠がある」として、政権側が提示した情報の信ぴょう性については認めました。
しかし、議員の多くは「限定的な軍事行動のあと、どうするのか、戦略がはっきりしていない」として、今回の説明だけで判断するのは難しいという見方を示しました。
説明を受けた議員のひとりは「軍事行動を行ったあと、アサド政権が再び化学兵器を使った場合、アメリカは、本格的な軍事介入に踏み切るのかどうかなど、分からないことが多すぎる」として、政権側の説明は不十分だと指摘しました。
シリアへの軍事行動の是非を巡っては、与党・民主党が多数を占める議会上院でも外交委員会で3日から審議が始まりますが、上下両院の議員の多くは、これまでのところ態度を明確にしておらず、オバマ大統領が議会の支持を得られるのか不透明な情勢です。
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