G20開幕 米が軍事行動に理解求めたか9月6日 4時34分
ロシアのサンクトペテルブルクで開かれているG20サミットで、アメリカが軍事行動を進めようとしているシリア情勢を巡って意見が交わされ、オバマ大統領は各国の首脳に軍事行動への理解を求めたものとみられます。
G20サミットは5日開幕し、全体会合の冒頭で、議長を務めるロシアのプーチン大統領が「予定にはなかったが、重要かつ緊迫化しているシリア問題を夕食会で話し合うことを提案したい」と述べ、夕食会で急きょ、シリア問題を取り上げる考えを明らかにしました。
夕食会は日本時間の6日未明に行われ、討議の詳しい内容は分かっていませんが、このなかで、オバマ大統領はシリアのアサド政権が化学兵器を使用した証拠があるとして、議会の承認を得て軍事行動に踏み切る必要があると各国の首脳に説明し、理解を求めたものとみられます。
G20の中で、アメリカを支持しているのは、イギリスやフランスなどですが、このうちイギリスは議会で否決されたため、軍事行動への参加を見送りました。
これに対して、ロシアや中国のほか、ブラジル、南アフリカ、イタリアなども国連安保理の決議なしの軍事行動には反対する立場をとっています。
G20サミットは6日も2日目の討議が行われ、共同宣言を採択して閉幕することになっていて、シリアへの軍事行動を巡ってオバマ大統領がどこまで各国首脳の理解を得られるかや、シリア問題がどう言及されるかが焦点となっています。
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