中日スポーツ、東京中日スポーツのニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 中日スポーツ > 芸能・社会 > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【芸能・社会】

マッチレースこだわり舞台 キスマイ玉森主演ミュージカル

2013年9月6日 紙面から

 Kis−My−Ft2(キスマイフットツー)の玉森裕太(23)が主演するミュージカル「DREAM BOYS JET」が5日、東京・丸の内の帝国劇場で初日を迎えた。昨年までは亀梨和也(27)主演でボクシングが題材だったが、今年はキャストも物語も一新し、カーレースでぶつかり合う若者たちを描く。KONDO Racing Teamの監督である近藤真彦(49)が出演だけでなく監修も務め、実際のマシンを使った迫力のレースシーンが実現した。

 本作は、アイドル絶頂期の84年にレースの世界に飛び込み、無謀と言われても挑戦を続けてきた近藤の半生を下敷きにしている。玉森と千賀健永(22)がレーサーとして乗り込むマシン2台は、若手育成レース「フォーミュラチャレンジ・ジャパン」で実際に使われたもの。演劇界でも前代未聞の試みを、近藤は「ドライバーの汗が染み込んだクルマを持ってきました」と解説した。

 重さ約490キロの車体が舞台装置によって回転しながら前後左右に動くと、富士スピードウェイのコース上で撮影された映像と一体となり、間近でバトルを見ているよう。エンジン音も、スーパーフォーミュラのレースで録音したリアルなサウンドが響き渡る。

 車体が接近すれば「テール・トゥ・ノーズ」、前車の後ろで空気抵抗が軽減すると「スリップ(ストリーム)に入った」と、エンジニア役の宮田俊哉(24)を中心に専門用語が飛び交う。近藤は「セリフの内容だけでなく、レースの本当の怖さを伝えたかった。こんなことがあったと話すと、3人が『えー! そうなんですか』って。現場のピリピリした緊張感が伝わったかな」。玉森は「リアルなシーンになったと思う」と手応えを口にした。

 舞台作品は90年以来となる近藤は「23年のブランクがあるから新人のつもり。スタッフに迷惑をかけないようにしたい」と必死だ。作・構成・演出を手掛けるジャニーズ事務所のジャニー喜多川社長(81)は「きのうの稽古もマッチが一番早く来ていた」と驚く。

 帝劇に出演するのはレコード大賞で新人賞を受賞した81年以来。「そのときはおふくろが内緒で来てくれて…。泣いたことを思い出しました」。思い出の場所で自らを投影した作品に参加するめぐり合わせを、しみじみとかみしめていた。

◆メドレーなど13曲披露

 本作では自身が歌うメドレーをはじめ、近藤の曲が13曲も披露される。お気に入りの曲について、玉森は「『ミッドナイト・シャッフル』。Jr.のときキスマイで歌っていた曲なので、レースシーンで流れるとテンションが上がります」。千賀は「いつかギター1本で歌えたらメチャかっこいい」とし、「夕焼けの歌」を挙げた。宮田は「Jr.のころ『アンダルシアに憧れて』は踊りのうまい子しか参加できなかった。マッチさんと一緒に歌えるなんて」と感激していた。

 

この記事を印刷する

PR情報

おすすめサイト

ads by adingo




中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ