油と聞くと女子としては気になりますが、全然脂っこくなくて、大好き
残暑が厳しい季節に特におすすめしたいのが、スープが無い汁なし麺です。よく「和えそば」や「油そば」などと呼ばれていますよね。東京以外の方にはまだまだ馴染みがないラーメンのジャンルかもしれません。ちなみに色々な呼び方があるものの明確な違いはありません。ご紹介する「油そば」もスープの無い麺料理の一種で、ラー油やお酢などを好みでかけて食べるものです。実は国立や小金井市の多摩地区発祥なんですよ。
今回伺ったのは、まだ油そばが東京でも珍しかった15年前にオープンした「東京麺珍亭本舗 鶴巻町店」です。連日行列の大人気店で、取材に伺った日も、昼過ぎの時間でありながら店内にはたくさんのお客様がいらっしゃいました。
今回は定番の「油そば並盛」(600円)にオススメの半熟玉子(100円)を注文。麺を茹でるのに6分かかるとのことでワクワクしながら待っていると、ボリュームたっぷりの油そばが運ばれてきました。見た目は何ともシンプル!
食べ方は最初に卓上のラー油とお酢を2周かけてよく混ぜていただきます。油そばは見た目を気にせずにまんべんなくタレを絡めるのがポイントなんですよ。
中太麺がツルツルっとしていて弾力があるのが特徴です。濃い目の醤油ダレとお酢のすっぱさで暑い夏でもさっぱりといただくことができます。また半熟玉子もまろやかなソースとなり麺においしいコーティングをしてくれます。このトッピングは外せないですね!
お酢は油そば専用に、酸味を抑えまろやかさを出した「白酢」を使用しています。ツンとした香りも無くたっぷりかけても大丈夫です。ラー油をかけた上で、もっと辛味を加えたい方は卓上の唐辛子を入れてみてください。
こちらのお店では麺の量が色々と選べるようになっています。大盛り、W盛、トリプル盛などびっくりするような量のメニューが並びますが、女性のお客様でも意外と並盛以外を注文してペロリと食べてしまうとか。
タレと麺だけのシンプルな味付けですがあっという間に完食してしまうのは細部にわたってこだわりがいっぱい詰まっているからでしょう。
15年前にこちらのお店ができたとき、早稲田周辺のこの一帯は油そば専門店が増えて一気に激戦区となったとか。ブームを起こしてしまったほどのヤミツキ味をぜひ皆さんも食べてみてください。
- トッピングに半熟玉子はかかせません! 独特のまろやかさです
- お酢もラー油も自家製。お酢はつーんとした感じのないまろやかな白酢
- 油そばは持ち帰りOK。お家でもそのままの味を楽しめるよう、白酢・ラー油、唐辛子も買うことができます
- 並み盛を注文しましたが、もっと食べられますね