岡崎　ハットで原超えだ！　きょう日本×グアテマラ戦

　日本代表は５日、グアテマラ代表との国際親善試合を翌日に控え、大阪府内で冒頭１５分以降を非公開にして最終調整。代表通算３５ゴールのＦＷ岡崎慎司（２７）＝マインツ＝は、原博実・現日本協会技術委員長が持つ歴代３位の代表通算３７得点を超えるゴール量産に意欲満々だ。国際サッカー連盟（ＦＩＦＡ）ランキングで、日本は３７位。グアテマラは９３位。過去の対戦成績は日本が１勝。

　ハングリーな点取り屋がゴールに照準を合わせた。岡崎は今合宿初めて顔を合わせた原委員長に向かって「あと２点です！」と駆け寄った。練習後は「原さんとは会うと、いつも冗談みたいに言ってるんですよ」と笑いながら話し、原委員長も「オカ（岡崎）がゴールを取れば日本のためになる。取りあえず抜いてもらって、僕の名前が出ればいいかな」。独特の言い回しで後輩ストライカーにエールを送った。

　対戦相手のグアテマラはＦＩＦＡランキング９３位でゴールラッシュも期待できるだけに、一気に記録に並ぶ可能性も。岡崎は「引いてくるかもしれないけど、そこで自分たちのモチベーションは落ちはしない。気持ち、意識を高く持って臨みたい」と気合十分だ。

　今夏、マインツへ移籍。２年半在籍したシュツットガルトではサイドでの起用や控えが増えていた。「点が取りたい」。その一心で思い切って環境を変える決意をした。

　この日も「明日（６日）も点を取りたい」と記録のかかった一戦に向けて、自らの気持ちを高めた。これまでも気迫のこもったプレーとゴールで何度も日本の窮地を救ってきた。振り返れば、挙げたゴール数は歴代４位の「３５」に。「それが自分の積み重ねなんで」。誰よりも貪欲にゴールを求め続けたストライカーが、偉大な先輩ＦＷの記録に迫る。　（岩谷純一）