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【プロ野球】

マーVS大谷 きょう初対決

2013年9月6日 紙面から

登板を翌日に控え、キャッチボールで調整する楽天・田中(左)と日本ハム・大谷

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 開幕19連勝中の楽天の田中将大投手(24)と日本ハムの二刀流ルーキー大谷翔平投手(19)が、6日の対戦(Kスタ宮城)で初めて投げ合う。田中は勝利投手になれば、1957年に西鉄(現西武)の稲尾和久がマークした同一シーズン20連勝のプロ野球記録に並ぶ。一方の大谷は無傷の3連勝中だ。5日の西武戦(Kスタ宮城)が雨天中止となった楽天は、ロッテが敗れたことから、優勝マジックナンバー「22」が再点灯した。

 冗舌だった絶対エースが突然、口をつぐんだ。この1週間の調整内容や意気込みを語った後だった。6日に初めて投げ合う二刀流ルーキーの名前が取材陣から出ると、田中は「はい、終わりまーす」と自ら打ち切り、取材の輪から抜け出した。

 星野監督が「比べるなよ」と以前から繰り返すように、両者の格の違いは明らかだ。プロ7年目の田中は球界を代表する投手として、確固たる地位を築いた。今季は開幕19連勝と前人未到の道を歩き、ダルビッシュ(現レンジャーズ)を上回る通算94勝を挙げている。

 次々とレコードを塗り替える右腕は“世界新”にも王手をかけている。メジャーリーグの開幕からの連勝は1912年にマークウォード(ジャイアンツ)がマークした「19」が最多。国内記録では、稲尾(西鉄)が持つシーズン20連勝の日本記録に並ぶ。

 田中は「ピンとこないですね。チームは大事な時期だし、自分の投げる試合で1つでも多く勝つことだけだと思う」と話す。ただ、20勝到達は、かつての同僚でもある岩隈(現マリナーズ)が08年に21勝を挙げて以来の快挙だ。

 「結果的に勝てれば、それでいい。もちろん、点を取られること自体がうれしくないし、いつでもゼロに抑えようと思って投げているので」。優勝に向けて走るイヌワシ軍団のエースにとって、相手が大谷であることには何の意味もない。目的はチームが勝つことだけだ。 (井上学)

 

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