ストイコビッチ監督(右)が見守る前でシュート練習に打ち込むヤキモフスキー=愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターで(木村尚公撮影)
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名古屋グランパスのMFニコラ・ヤキモフスキー(23)が天皇杯2回戦のJFL・AC長野パルセイロ戦(8日・名古屋港)で、4カ月ぶりに公式戦で先発起用される可能性が浮上した。得意の左サイドだけではなく右サイドでもアピール中で、ヤキモフスキーは「ゴールを狙う」と意気込んでいる。
眠っていた左足がそろそろ目を覚ますころだ。長野戦へ向けた実戦形式の練習。ヤキモフスキーは主力組にも組み込まれていた。夏場の連戦でMF小川や藤本が出ずっぱりだったため、代わりに攻撃的MFで起用される可能性が出てきた。
「天皇杯はJリーグに比べて重要じゃないという話も聞くけど、オレにとってそんなことは関係ない。チャンスを求めているし、出れば全力でプレーするだけだ」。5月6日のJリーグ仙台戦以来の先発出場へ、テンションを高めた。
最近は十分な出場機会に恵まれていないが、練習ではプレーの幅を広げようと懸命。主戦場の左サイドに固執することなく、右サイドから中に切れ込んでシュートを放つ動きを繰り返す。ヤキモフスキーは「左サイドならいいクロスを上げられる。右ならシュートを狙う。オレはどっちでもプレーできる」とアピールに躍起だ。
同じ左利きの藤本にアドバイスを求めることも。「彼は日本代表の経験もある素晴らしい選手。いろいろなことを学んでいるよ」。公式戦での得点は3月23日のナビスコ杯・鳥栖戦の1点だけ。久々のゴールへ狙いを定めている。
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