「死刑執行は事前に通知されません。死亡通知が届くだけ。だから、父からの手紙が届くとほっとします」
警察庁が発表した「平成24年の犯罪情勢」によると、殺人事件数における親族間殺人の割合は、'03年は42・1%だったのが、'12年は53・5%と、上昇傾向にある。寛人さんは同じ境遇の人に対し、「僕にしかできないことがある」と語る。
「一生独身を貫き、家族を作らないと決めました。だからこうして顔を出して本(『僕の父は母を殺した』朝日新聞出版)を書き、講演をしています。加害者の家族、被害者の遺族、その両方の気持ちがわかる僕にだからこそ、自分の体験を打ち明けられるという人もいる。その声を伝えていくことで、僕が受けたような、加害者の家族に対する差別や偏見をなくしたい。そして、死刑を望まない被害者の遺族もいるということを、世間に伝えていきたいですね」
「フライデー」2013年8月16日号より
- 日本を「捨てる会社」「捨てない会社」 【第7部】日本は人件費が高いだけのダメな国なのか (2013.09.06)
- 真壁昭夫「シェール革命のインパクト」【第2回】世界的に金利水準が上昇し、株価は安定した展開を示す (2013.09.05)
- 日本を「捨てる会社」「捨てない会社」 【第5部】海外逃亡する有名企業の社長たち 【第6部】英語ができないと、もう生きていけないのか (2013.09.05)
- 新シリーズ「世界の知性」に聞く第1回 『銃・病原菌・鉄』の著者ジャレド・ダイアモンド「中国は日本には追いつけません」 (2013.09.04)
- 日本を「捨てる会社」「捨てない会社」 【第3部】孫正義社長はどう考えているのか 【第4部】なぜ商社は日本にとどまるのか (2013.09.04)
- 元医師の父が選んだ「自然死」 【後編】 延命治療は必要ない---医師の親子が考える「理想の死に方」 (2013.02.05)
- 元医師の父が選んだ「自然死」 【前編】 延命治療は必要ない---医師の親子が考える「理想の死に方」 (2013.02.04)
- 第三十九回 窓の外の父母 (2013.06.23)
- 奥村隆「息子と僕のアスペルガー物語」【第30回】 期待の言葉をプレッシャーに感じ、最低の嘘を吐いてしまった (2013.06.08)
- 奥村隆「息子と僕のアスペルガー物語」【第23回】 車を運転すると、すぐ同乗者を怒鳴りつけてしまう理由 (2013.03.30)
-
現代新書カフェ癒しのランニング-人生が変わる習慣の力 第4回 女性とランニング その1 (2013.09.06)