大津 いじめ相談、7月倍増 専門員 活動状況、市長に報告
大津市が4月に設置したいじめ対策推進室の相談調査専門員4人が12日、1学期中に受けた相談内容などを越直美市長に報告し意見を交わした。
専門員は弁護士や臨床心理士からなり、4人が電話や手紙で相談を受けたり、学校訪問を続けている。7月末までの相談件数は225件。4~6月は40件台だが、7月に96件と倍増した。内訳は子どもからが36件、保護者などが102件、教員などが87件。
市役所で行った報告では、何度も子どもと会って人間関係を作り、2カ月程度かけて解決の仕方を一緒に考えるという活動状況を説明。「子どもからの相談が増えた」と手応えを話す専門員もいた。
また「大人が状況を混乱させていることもある」「業務時間が9時から17時では、子どもが学校におり相談しづらい」との指摘も。越市長は「子ども(の発達状況)への理解について、専門員が教員らに話す機会を持ちたい。業務時間も、月に何度かは延長するなど相談しやすい体制を検討していく」とした。
【 2013年08月12日 22時30分 】