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【モータースポーツ】

【クルマJOHO】ホンダ・フィット・ハイブリッド、国内最高リッター36.4km 6日から販売

2013年9月6日 8時41分

驚きの163万5000円から

3代目フィットは燃費、走り、扱いやすさが全て進化。伊東孝紳社長(中)もご満悦だ(カメラ=田村尚之)

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 ホンダは5日、小型車「フィット」「フィット ハイブリッド」をフルモデルチェンジし、6日から売り出すと発表した。2001年にデビューした初代から数えて3代目。効率的なパッケージングをさらに煮詰めて究極の使い勝手を実現するとともに、1モーター方式の新しいハイブリッドシステムを搭載し、JC08モード燃費で国内最高の36.4km/リットルを記録した。

新開発の1モーター方式ハイブリッドシステムを採用(カメラ=田村尚之)

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 新型フィットの発表会に出席したホンダの伊東孝紳社長の表情が満足そうだ。「全てを1番にこだわって開発した。燃費も1番にこだわり1モーターの新方式を開発。ホンダこん身のハイブリッドシステムです」ときっぱり。これまでの最高燃費だったトヨタ「アクア」(35.4km/リットル)を抜き去る36.4km/リットルを記録するため、社長自ら開発陣を叱咤(しった)激励したという。

 それほどまでフィットに入れ込むのにも訳がある。初代、2代目の計12年間の世界累計販売台数は487万台にも達し、そのうち国内では203万台を記録。ホンダにとって日本で一番売れている車種なのだ。伊東社長も「最重要機種。新しいフィットに期待を込めて事業計画も立てている」と言い切った。

 果たしてその出来栄えはどうだろう。燃費が恐らく世界でもNo.1なのはもちろん、広さや各部の造り込みでも、現時点の小型車No.1だろう。ホイールベース(前後車軸間距離)を30mm延長し、全長を55mm大きくした分は、そのまま室内空間の広さに直結、取り回しなどの扱いやすさはそのままに快適度は増している。もちろん、今流行の自動ブレーキなどの安全装置も備え、全てにおいて高いレベルに仕上がっている。

 販売の7割以上を占めると予想されるハイブリッドモデルには、新開発の1.5リットル直列4気筒エンジン(110馬力&13.7kg−m)と新開発の1モーター(29.5馬力&16.3kg−m)方式のハイブリッドシステム、そしてツインクラッチ方式の7速ATが組み合わされる。状況に応じて電気自動車、ハイブリッド、エンジンの3モードを頻繁に切り替え、高い省燃費性能だけでなく、気持ち良い走りも実現したという。この新ハイブリッドシステムは6月発売の「アコード ハイブリッド」に搭載した2モーター方式に続く新世代の第2弾。高効率なリチウムイオン電池を搭載するなどし、きわめて効率が高いという。

 ハイブリッドは4モデルで163万5000円からで、ガソリンエンジン(1.3リットル、1.5リットル)は126万5000円から186万9000円の15モデル。おおむね前モデルと変わりない価格帯に収まっており、中身が進化した分、割安感は大きい。すでに事前受注が2万5000台を超えており、当分の間は月販目標(1万5000台)を大きく超え続けるのは間違いない。

 ホンダのこん身の新型フィットは、「アクア」「プリウス」を擁してハイブリッドカー市場を独占するトヨタの牙城を、突き崩す可能性を秘めている。(田村尚之)

 

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