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法学部  /
法学科

 ソ   スン   (男)
 徐    勝   教授
 Sung   SUH

■兼務所属(本学内)
法学研究科
衣笠総合研究機構   /
コリア研究センター
■出身大学院・出身大学他
1968  東京教育大学  文学部  社会科学科  卒業
1971  国立ソウル大学大学院  社会学研究科  社会学  博士課程前期課程  修了
■取得学位
社会学修士 (2000/02 国立ソウル大学大学院)  
■所属学会
国際法律家協会  
日本平和学会  
■研究テーマ
Study on reparation from gross human rights violation in East Asia
現代韓国の法・政治構造の転換
東アジアにおける和解と平和
東アジアにおける重大な人権侵害とその回復の研究
■研究概要
東アジアの法と人権

 朝鮮半島南北はじめ、東アジア諸国では独立と国家形成のなかで、どのような法体系がうちたてられ、人権はどのように確立されてきたのか。歴史、伝統、文化、外国の侵略と植民地支配、開発独裁、民主化、統一と和解とのかかわりのなかでさぐる。
■研究キーワード
東アジアの法と人権, 比較人権法(東アジア) 
■研究業績一覧  (上位3件までを表示します。一覧表示では、公開対象の全件を表示します。)

著書
『文明と野蛮を超えて―わたしたちの東アジア歴史・人権・平和宣言』  前田朗  かもがわ出版  10-33  2011/12  978-4-7803-0484-8
『東アジアの国家暴力と人権・平和』  『東アジアの国家暴力と人権・平和』  2011/11
『現代における人権と平和の法的探求―方の在り方と担い手論』  市川正人  日本評論社  2011/09
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論文
韓国平和運動の展開と課題 : 朝鮮半島、地政学的運命か?  『コリア研究』第3号、特集 韓国の平和主義 立命館コリア研究センター、  3, 1-9  2012/03
「この人に 徐勝さん」  『ウォロ(Volo)』  461  2010/12
「書評 知念ウラ著『ウシがゆく植民地主義を探検し、私をさがす旅』」  『京都新聞』  2010/12
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研究発表等
「京都・嵐山の天竜寺の戦争遺物を通して見る日本の犠牲と沈黙のシステム」  全南大学湖南学研究院学術大会「戦争の記憶と感情」  2012/06/15
立命館大学国際平和ミュージアムとNGO運動(리츠메이칸대학 국제평화뮤지엄과 NGO운동)  Yongwol Yeonse Forum  2011/06/14
朝鮮半島の危機を超える―天安艦事件から延坪島事件へ  東アジア地域研究2010年度研究大会  2010/12/04
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科学研究費助成事業
科学研究費助成事業データベースへのリンク

研究高度化推進制度
研究の国際化推進プログラム   研究成果の国際的発信強化     次世代研究者フォーラム論文集の発刊   代表   国内   2008/09-2009/03   2008   300,000   
研究推進プログラム   基盤研究     韓国平和主義の法的分析-憲法、平和と人権の視点から   代表   国内   2008/04-2010/03   2008   1,000,000   
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受賞学術賞
 財団法人「真実の力」(韓国)第1回人権賞  2011/06
 多田瑶子人権賞  1994
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■教育業績一覧  (上位3件までを表示します。一覧表示では、公開対象の全件を表示します)

担当授業科目
2011  法政特殊講義  講義
2011  現代の人権  講義
2011  (留)日本事情特殊講義  講義
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■研究者からのメッセージ
東アジアでの和解・協力をめざして
 京都府京北町で生れ、京都で成長しました。東京教育大学卒業後、ソウル大学校大学院・社会学科在学中投獄され、19年後に出獄、カリフォルニア大学(バークレー)客員研究員をへて、立命へ。第2次大戦の惨禍への反省から1948年に「世界人権宣言」が宣布されました。しかし、その採択に参加した東アジアの国はわずか三カ国に過ぎませんでした。その間、西欧で形成され、西欧中心に論議されてきた「人権」の概念が東アジアで論議され始めたのは、ようやく1970年代に入ってからのことです。冷戦時代には東アジアにおいて独裁統治が行われ、人権が公式的に論じられることは少なく、8,90年代の民主化過程を経て、昨年、6月、朝鮮半島の和解・協力・統一を掲げた南北共同宣言は冷戦の壁を打ち崩す快挙であったと評価されています。また最近、冷戦期に行われた独裁政権による集団虐殺などの「重大な人権侵害」が明るみにさらされ、韓国、台湾などで「名誉回復・補償法」の制定が相次いでいます。しかし、最近、教科書問題でも明らかになったように、過去回帰、ネオ・ナショナリズムの逆風が吹く日本は民主化を進めてきた東アジアと反対の方向に向かっているようにも見えます。東アジアで21世紀の「人権の世紀」をどのように迎えるのか、東アジアでの和解・協力・平和の実現はどのようにして可能なのかを考察するのが最近の研究テーマです。
■関連URL
 立命館大学コリア研究センター
■研究分野(ReaD&Researchmap分類)
基礎法学