日米首脳会談要旨

 【サンクトペテルブルク時事】首相とオバマ米大統領の会談要旨は次の通り。
 〔シリア情勢〕
 首相 今後、連携を密にして事態を改善していきたい。大統領の考えは十分理解している。重い決意と受け止めている。
 大統領 化学兵器が使用されたことは悲劇というだけでなく、対処しなければならない国際法違反という認識だ。
 首相 米国こそ非人道的行為を食い止める責任を有するという強い責任感に対して、心から敬意を表したい。国際社会の幅広いコンセンサスを得ようとする大統領の努力を評価する。
 〔TPP〕
 両首脳 環太平洋連携協定(TPP)交渉を年内に妥結させなければいけない。
 〔日米同盟〕
 大統領 日米同盟は日本と米国の安全保障の礎であるだけでなく、世界の多くの国にとって安全保障の礎だ。
 首相 日本版NSC(国家安全保障会議)の設置、防衛大綱の見直し、情報保全、集団的自衛権の行使に関する検討に取り組んでいく。これらは日米同盟の強化を見据えたものだ。
 〔北朝鮮〕
 首相 日米韓3国の連携が大事だ。
 〔日中関係〕
 首相 日中関係は日本にとって最も重要な2国間関係の一つであり、今後も大局的観点から戦略的互恵関係の原点に戻ってしっかりと進めていく。対話のドアは常にオープンだ。
 大統領 尖閣諸島問題で力による現状変更には反対する立場を表明。
 〔日米対話〕
 首相 大統領の訪日を招請する。都合の良い時期を知らせてほしい。
 大統領 ぜひ調整したい。
 両首脳 10月のアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議の際の会談を調整することを確認。(2013/09/06-00:25)

時事ドットコム
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