米製造業受注:7月は2.4%減少、コア資本財が大幅マイナス
9月5日(ブルームバーグ):7月の米製造業受注額は前月比で減少したものの、市場予想より小幅なマイナスにとどまった。燃料価格の上昇を反映し、非耐久財の受注が1年ぶりの大幅増となった。
米商務省が5日発表した7月の製造業受注額 は前月比2.4%減少した。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想の中央値は3.4%減少だった。前月は1.6%増(速報値は1.5%増)に修正された。
アメリプライズ・ファイナンシャル(デトロイト)のシニアエコノミスト、ラッセル・プライス氏は統計発表前に、「製造業の回復にはむらがある」と指摘。「製造業セクターは拡大を続けるが、目先は懸念も残る」と述べた。
製造業受注の約半分を占める耐久財受注は7.4%減少と、8月26日に発表された耐久財受注統計(速報値)の7.3%減から下方修正された。
一方、石油などを含む非耐久財受注は2.4%増加と、昨年7月以来の大幅な伸びとなった。石油の受注が7.3%急増した。
設備投資の先行指標となる航空機を除く非国防資本財(コア資本財)の受注は4%減少と、先週発表の速報値(3.3%増)から下方修正された。前月は1.1%増だった。
国内総生産(GDP)の算出に使用されるコア資本財の出荷は1.7%減少と速報値から下方修正。前月は1%減だった。
在庫は0.2%増加した。在庫・出荷比率は1.29カ月と、前月の1.3カ月から低下した。
原題:Orders to U.S. Factories Decreased Less Than Forecast inJuly(抜粋)
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更新日時: 2013/09/06 02:03 JST