7月の独製造業受注は2.7%減、予想以上に悪化-前月から反動
9月5日(ブルームバーグ):ドイツの7月の製造業受注は前月から減少した。パリ航空ショーで需要が増えた前月からの反動。
独経済技術省が5日発表した7月の製造業受注指数 は前月比2.7%低下。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト39人の予想中央値は1%低下だった。前年同月比(営業日数調整後)では2%上昇した。
6月の指数は前月比5%上昇、前年同月比では5.6%上昇に上方修正された。
ドイツ経済は4-6月(第2四半期)に前期比プラス0.7%成長となり、ユーロ圏が過去最長のリセッション(景気後退)から脱却する上でのけん引役となった。8月には製造業活動が拡大、景況感は1年4カ月ぶり高水準に達し、9月22日に総選挙を控える同国で景気回復が勢いを増している兆候を示した。
HSBCトリンカウス&ブルクハルトのエコノミスト、シュテファン・シルベ氏は統計発表前、「投資サイクルが上向いている兆候がある。ユーロ圏経済も目に見えて改善したほか、世界各地の景気も予想を上回っている」と指摘。「大きなトレンドは需要安定の方向にある。今月の統計がそれを示さないのは、先月の受注が航空機需要にゆがめられたからだ」と付け加えた。
この日の発表によれば、7月の国内受注は前月比0.3%減少。外需は4.5%減った。EADS傘下のエアバスは6月に開催されたパリ航空ショーで、690億ユーロ(約9兆円)に相当する466機を受注した。
原題:German Factory Orders Decline After Paris Air Show BoostFades(抜粋)
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更新日時: 2013/09/05 19:54 JST