Updated: Tokyo  2013/09/06 07:27  |  New York  2013/09/05 18:27  |  London  2013/09/05 23:27
 

コチャラコタ総裁:FOMC経済予測は追加刺激の必要性示す

Share Google チェック

  9月4日(ブルームバーグ):米ミネアポリス連銀のコチャラコタ総裁は4日、連邦公開市場委員会(FOMC)の経済予測について、過去最大の緩和策をさらに拡大する必要性を示しているとの見解を明らかにした。同総裁は連邦準備制度理事会(FRB)の月間850億ドル(約8兆4800億円)の債券購入を支持してきた。

コチャラコタ総裁はウィスコンシン州ラクロスでの講演で、FOMCの「経済予測は米経済への刺激を縮小するのではなく、拡大すべきだと示唆している」と指摘した。同総裁は今年、FOMCの投票権を持たない。

同総裁は6月のFOMC参加者は「インフレ率が中期的に2%未満にとどまり、失業率は緩やかにしか低下しない」と予測したと述べた上で、「FOMCは経済に十分な刺激策を提供していない」と主張した。

FOMCは失業率が6.5%を上回る水準にあり、インフレ率が2.5%以下にとどまると予想される限り、政策金利をゼロ近辺にとどめると表明している。

これについてコチャラコタ総裁は質疑応答で、失業率が6.5%を下回った後に当局がどのような政策を行うか、投資家は依然分からない状態に置かれていると発言。当局の意図を「これまでわれわれは効果的に伝えられていない」とし、「この不透明感が金利への上向き圧力の一因となっている」と指摘した。

同総裁はまた、「米経済は80年間で最悪の衝撃から回復しつつあるが、前例のない衝撃は前例のない金融政策対応につながるはずだ」と述べた。

原題:Kocherlakota Says Fed Forecasts Suggest Need for Stimulus(1)(抜粋)

記事に関する記者への問い合わせ先:サンフランシスコ Aki Ito aito16@bloomberg.net

記事についてのエディターへの問い合わせ先:Chris Wellisz cwellisz@bloomberg.net

更新日時: 2013/09/05 12:36 JST

 
 
 
最新のマーケット情報を携帯でご覧いただけます。ぜひご利用ください。