訂正-UPDATE 1-米ISM非製造業総合指数、8月は05年12月以来の高水準 FRB緩和縮小観測高まる
(本文第1段落の「来月」を「今月」に訂正します) [5日 ロイター] - 米供給管理協会(ISM)が5日発表した8月の非製造業部 門総合指数(NMI)は58.6と、2005年12月以来の高水準となり、米連邦準備 理事会(FRB)が今月(訂正)にも資産買い入れの縮小に着手するとの観測を高める内 容となった。 前月の56から上昇。エコノミストのコンセンサス予想55.0を大幅に上回り、予 想レンジの上限も上回った。 指数は50が景気を見極めるうえでの分岐点となる。 内訳では新規受注が60.5、景気が62.2と、ともに2011年2月以来の水準 に上昇。雇用も57に上昇し、6カ月ぶり高水準となった。 ジェフリーズの短期金融市場エコノミスト、トーマス・サイモンズ氏は顧客向けノー トで「サービス部門は米経済の約85%を占めており、同部門の回復継続は経済全体の持 続的な回復に不可欠だ」と指摘した。 米経済指標はISMが3日に発表した8月の製造業部門景気指数も2011年6月以 来の高水準となるなど、経済成長が年後半に入って加速しているとの見方が強まる可能性 がある。 また、5日に発表された8月のADP全米雇用報告では民間部門雇用者数が17万6 000人増加。労働省が発表した週間の新規失業保険申請件数も減少し、労働市場の状況 をより良く反映するとされる4週間移動平均は2007年10月以来の低水準となった。 こうした指標を受けてFRBは、月額850億ドルの資産買い入れを縮小しても米経 済は自律回復できる状態にあるとの認識を強める可能性がある。 統計発表後、債券市場では指標10年債 利回りが上昇し、節目の3%に 迫った。 詳細は以下のとおり。 Aug July June May April March Feb 総合(NMI)58.6 56.0 52.2 53.7 53.1 54.4 56.0 景気 62.2 60.4 51.7 56.5 55.0 56.5 56.9 新規受注 60.5 57.7 50.8 56.0 54.5 54.6 58.2 受注残高 50.5 46.5 52.0 51.5 51.5 54.5 54.5 新規輸出受注 50.5 49.5 47.5 50.0 53.5 56.5 60.5 在庫状況 63.5 64.0 61.5 62.5 60.5 59.5 62.5 輸入 55.0 50.5 53.5 49.5 58.5 57.5 52.5 価格 53.4 60.1 52.5 51.1 51.2 55.9 61.7 雇用 57.0 53.2 54.7 50.1 52.0 53.3 57.2 入荷遅延 54.5 52.5 51.5 52.0 51.0 53.0 51.5
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先進国と新興国の立場に相違
ロシアで開幕したG20サミットでは、米緩和縮小への対応について、先進国と新興国が共通認識の醸成に苦慮している。
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