【秋場所】高安、稽古総見で白鵬の胸借りたい

　大相撲で平成生まれ初の三役に昇進した小結・高安（２３）＝鳴戸＝が５日、６日に行われる秋場所（１５日初日・両国国技館）の横綱審議委員会の稽古総見で、横綱・白鵬（２８）＝宮城野＝との対戦を熱望した。

　この日は千葉・松戸市の部屋で、大関・稀勢の里（２７）との２７番連続を含む計３６番取った。稀勢の里相手には３勝とふるわなかったが「（白鵬が）胸を出してくださるのなら、ありがたいこと」と気合の入った表情で話した。白鵬は２日の番付発会見で、場所前に高安や新入幕の遠藤に胸を出す考えを明かした。最近の例から言えば、初日に白鵬と激突する可能性が高い。高安自身も秋場所の「前哨戦」として横綱の胸を借りる考えだ。

　今場所は燃える理由がある。場所後の１０月１４日には故郷の茨城・土浦市で巡業が行われるのだ。「祝電もたくさん頂いた。いい成績で地元に帰って、皆さんにいい報告をしたい」と高安。何としても三役の地位を守って故郷に錦を飾りたいところだ。「もうひとつ上にいきたい気持ちがある。それに向けて取り組んでいきたい」と闘志十分だった。