8月の米自動車市場は、ホンダや富士重工業の「スバル」が販売の伸びを牽引(けんいん)した。アジア勢全体の販売実績はトヨタ自動車にも支えられ月間で過去最高となった。
ホンダの月間販売台数は27%増とアナリスト予想以上の伸びを示し、スバルも45%増えた。トヨタの販売台数はフォード・モーターを2カ月連続で上回り、予想を超える23%増となった。日産自動車の販売も22%増加。調査会社オートデータによると、日本と韓国勢の8月の販売台数は71万1071台と、過去最高を記録した。
ケリー・ブルー・ブックのシニアアナリスト、カール・ブラウアー氏は「いくらか以前に戻ったようだ。日本勢は好調だ」と語った。
これまで、販売が増える際には人気車種に偏りが見られたが、8月は小型車や中型セダン、ピックアップ、クロスオーバーの販売が全て伸びた。
トヨタは過去5年超で最大の販売を記録し、「レクサス」と「サイオン」の8月の販売台数は23万1537万台に達した。また「カムリ」と「プリウス」のハイブリッド車もそれぞれ22%と30%の増加となった。
米国トヨタ自動車販売のビル・フェイ副社長は「8月の販売日が1日多く、レイバーデー(9月の第1月曜日の祝日)の週末が8月の合計に分類される異例の状況だったため、同月は有利となった」と説明する。