UPDATE 1-8月の米自動車販売は17%増、年率で約6年ぶり高水準
* 米景気回復の加速を示唆
* トヨタが2カ月連続でフォード上回り2位
* フォードとGMの株価が大幅上昇 (内容を追加しました)
[デトロイト 4日 ロイター] - 米調査会社オートデータがまとめた8月の米自動車販売は、17%増の150万3151台となった。季節調整済みの年率換算では1609万台と、アナリスト予想の1580万台を上回り、2007年10月以来約6年ぶりの高水準を記録した。
大手はいずれも2桁の伸びとなり、大半がアナリスト予想を上回った。
米ゼネラル・モーターズ(GM) は15%増。フォード・モーター とクライスラーもそれぞれ12%増加した。
日本の大手3社はアナリスト予想を大幅に上回った。トヨタ自動車 は23%増。2カ月連続でフォードの販売台数を超え、GMに次いで2位となった。
ホンダ は27%、日産自動車 も22%、それぞれ増加した。
今後の金利上昇を意識した買いが広がり、ピックアップトラックから高級セダンまで幅広い車種が好調だった。また、消費者がここ数年買い替えを先延ばしていたことも販売増加につながっている。
米景気回復が幅広く加速していることを裏付ける数字となった。
自動車販売は小売売上高全体に占める割合も上昇しており、最近は17.5%に回復している。10年前のピーク時は22%超だったが、金融危機後は14%まで低下していた。
LMCオートモーティブは、今年の自動車販売は前年比7.6%増の1560万台と予想している。
高級車に対する需要は依然強く、BMW は46%増。ダイムラー のメルセデス・ベンツは16%増だった。
今後についても強気の見通しが多く、シティのアナリスト、Itay Michaeli氏は、さらなる需要の高まりを予想。
TrueCar.comのアナリスト、Jesse Toprak氏は、好調な販売は年末まで続き、第4・四半期は今年最高になるとみている。
ただケリー・ブルー・ブックのアナリスト、アレック・グティエレス氏は、2014年にかけて一部主力モデルの在庫不足が販売増のネックになると予想。「今月のような販売の伸びに十分な在庫確保が可能かわからない」と述べた。
自動車販売の発表を受け、フォードとGMは株価が大幅に上昇。フォードは3.5%高、GMは5%高で取引を終えた。
*〔表〕米自動車販売台数トップ20車種(2013年8月単月と1─8月)
*〔表〕8月の米自動車販売台数、前年比+17%、年率1609万台)
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