歌手・近藤真彦(49)の半生をモチーフにしたミュージカル「DREAM BOYS JET」が5日、東京・丸の内の帝国劇場で幕を開けた(29日まで)。24年ぶりの舞台となるマッチは、座長のKis―My―Ft2・玉森裕太(23)らジャニーズの後輩たちと息の合ったステージを披露。帝劇は、マッチが81年にレコード大賞最優秀新人賞を受賞した際、授賞式が行われた思い出の場所であることから「新人に戻ったつもりで頑張りたい」と意気込んだ。
思い出の地で、トップアイドルからレースの世界に飛び込んだマッチの半生が鮮やかに彩られた。帝劇は81年「ギンギラギンにさりげなく」でレコ大最優秀新人賞を受賞した思い出のステージ。「(86年に死去した)おふくろが内緒で見に来てくれたことを思い出しました」としみじみ話し、「新人に戻った気持ちで最後まで一生懸命務めたい」と決意を新たにした。
04年から続く「DREAM―」シリーズだが、今年は大幅にリニューアル。伝説のレーサー、マッチの自伝的映画を撮るというストーリーを軸に、数奇な運命に翻弄される若者たちの姿を描く。89年の「イダマンテ」以来、24年ぶりとなるマッチは「ブランクは感じないよ」と本気モード。高さ10メートルのゴンドラにも果敢に挑んだ。総合演出のジャニー喜多川氏も「僕が一番に劇場に入ろうと思っていたのにマッチの方が先だった。悔しいなあ」と、マッチのひたむきな姿勢を評価した。
目玉はなんといっても1幕のクライマックスに登場する、ド迫力のレースシーン。「コンドウ・レーシングチーム」のオーナーを務めるマッチの監修のもと、フォーミュラジャパンのレーシングカーを2台走らせ、音響も「富士スピードウェイ」で実際に録音したものを使用した。「リアルに再現できたと思う。うちのスタッフに見てもらいたい」と胸を張った。
ジャニーズの長男坊として、カッコイイ背中を後輩に見せたいという気持ちも強くなったという。「ジャニーさんがこういう機会を与えてくれたことで、好かれる先輩でいたいという気持ちが強くなった。刺激になるし、いい環境」と話す。劇中では「オジサン」と呼ばれるシーンもあるが「開き直ってるよ。六本木じゃ『お兄さん』だけどね」と、変わらぬわんぱくぶりものぞかせていた。
◆キスマイ玉森座長に意欲的 〇…「KAT―TUN」の亀梨和也(27)から座長のバトンを受け継いだ玉森は「マッチさんとともに乗り越えていきたい」と意欲。千賀健永(22)、宮田俊哉(24)らとキスマイならではのローラースケートも披露し、玉森版「ドリボ」を作り上げた。マッチも「一人一人の個性がすごく出ているので今後が楽しみ。いつ解散してもいいね」とジョークで後輩たちをたたえていた。
[2013/9/6-06:03 スポーツ報知]