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UPDATE 2-日銀、景気判断引き上げ リーマン後初の「回復している」

2013年 09月 5日 14:10 JST
 
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[東京 5日 ロイター] - 日銀は5日の金融政策決定会合で、大規模な国債買い入れで資金供給量(マネタリーベース)を年間60兆─70兆円増やす異次元緩和の継続を全員一致で決めた。景気判断については、設備投資の改善などを背景に「緩やかに回復している」に上方修正。明確に「回復している」との表現を使うのはリーマンショック後で初めて。

景気判断の上方修正は2カ月ぶり。前月は「緩やかに回復しつつある」としており、それよりも強い表現を使うのは「減速しているが、基調としては緩やかに拡大している」としていた2008年3月以来。同年9月に発生し、世界的な金融危機の引き金となったリーマンショック以降では今回が最も強い表現となる。

判断引き上げは設備投資や雇用・所得環境が改善しているため。2日発表の法人企業統計では、全産業の設備投資がプラス0.02%と3期ぶりに増加しており、設備投資の判断を「持ち直しつつある」に上方修正した。前月は「下げ止まっており、持ち直しに向かう動きもみられている」としていた。景気回復入りに伴い、先行きの景気も「緩やかな回復を続けていくとみられる」とした。

個人消費は「雇用・所得環境に改善の動きがみられる」と雇用・所得情勢に言及した上で、「引き続き底堅く推移している」との判断を維持。輸出は「持ち直し傾向にある」とし、前月の「持ち直している」から修正した。

物価については、足元の消費者物価(生鮮食品除く)の前年比が0%後半に伸び率を高めており、今後も「プラス幅を次第に拡大していくとみられる」と展望。予想物価上昇率は「全体として上昇しているとみられる」としている。

海外経済は「一部に緩慢な動きもみられるが、全体として徐々に持ち直しに向かっている」との認識を示した。欧州債務問題や新興国経済の動向、米経済の回復ペースなどをリスク要因にあげ、「日本経済をめぐる不確実性は引き続き大きい」としている。

金融政策は、2%の物価安定目標の実現を目指し、必要な時点まで異次元緩和を継続する。経済・物価情勢のリスクを点検した上で、必要があれば調整を行う考えだ。

 
 
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*統計に基づく世論調査ではありません。