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井岡 3連続KOへ “詰め将棋戦法”

WBA世界ライトフライ級タイトルマッチ (9月11日  大阪・ボディメーカーコロシアム)

ミット打ちを行う井岡一翔
大粒の汗を流し、ミット打ちを行う井岡一翔
Photo By スポニチ

 王者・井岡一翔が5日、大阪市内のジムで練習を公開。スパーリング(3回)では3階級重い日本バンタム級1位の川口裕(グリーンツダ)を追い詰め、順調な仕上がりをアピールした。

 ライトフライ級世界戦で日本人が3連続KO勝利となれば、具志堅用高(協栄)の6連続KO防衛(77年10月のV3戦〜79年4月のV8戦)以来の快挙。幼少の頃に父・一法会長と叔父の元世界2階級王者・弘樹氏が将棋に興じていたのを目の当たりにしてきた王者は「詰め将棋のようにどのパンチでもダメージを蓄積させて倒したい」と切り出した。

 意図するのは、攻撃と防御の両面で一手ずつ着実に相手の打てる手を減らし、終盤までに手も足も出ない状態に追い込む作戦。スパーでは川口にプレッシャーをかけられても、ひるまずに堅い防御から反撃。川口は「どんな攻撃を仕掛けても全部返される」とあっさり“投了”した。

 ライトフライに転級して3戦目。早ければ年末に実現する3階級挑戦を見据え、この1年は筋トレにも励んだ。名人の域に達した井岡は「やってきたことを出せれば相手は12ラウンドまで立っていられないはず」と自信満々だった。

[ 2013年9月6日 06:00 ]

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