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校正
 改稿を繰り返して最終稿となりますと、それを外部の校正者に校正してもらいます。
 校正後に出来てくるのが校閲赤と呼ばれる原稿です。それが自宅へ郵送されてきます。

 私は校正というのは日本語としておかしい部分だけを指摘するのかなぁと思っていたんですが、内容まで踏み込んだ指摘事項もありました。
 ○ページでこう言ってるけど、○ページではそれが考慮されてないですがいいでしょうか? みたいなのもあります。
 たとえばですが「姉ちゃんは中二病」にはキャプテンズ・オブ・クラッシュグリッパーが出てくるのですが、作中でNo1からNo4があると書いています。
 が、実際にはNo1より柔らかいビギナーや1.5のような中間のタイプもあるんですね。煩雑になるからそこらは省略したのですが、ビギナーがありますがこれでいいですか? のような指摘もしていただけます。すげーな、校正w
 他にもクラスの席順やら席配置の指摘なども。細かいな、校正w

 で、その校閲赤に対して作者は指摘事項の確認をします。著者校正というやつです。
 何をするかと言えば、校正による指摘事項が鉛筆で書かれてますので、それに対してどうするかを赤ペンで記入していきます。
 この作業はプリントアウトされた原稿に対して赤ペンで書き入れていくというアナログ作業になります。

 正直だるいです。最近では手書きなんてほとんどしないし、もう自分の字の汚さが嫌になってくるんですね。
 上記の問題もあるんですが一番困るのは、アナログ作業だと通勤中や昼休みにできないってことですね。
 さすがに会社で原稿広げて赤ペン先生やってるのは問題ありすぎます。何やってんの? お前!? ってことになると思います。

 校正は校正記号で書くことになりますが、送付されてきた原稿と一緒に校正記号の見本表もついてましたのでそれに従えば大丈夫です。
 もっともほとんどは、その校正の指摘内容を受け入れるかどうか? という判断作業となりまして、受け入れるなら指摘部分を赤丸、受け入れないなら指摘内容を二重線で消すだけとなりますので校正記号を書かないといけない部分はそんなに多くはありません。

 肝心の校正作業なんですがこれはやってみると意外に楽しかったりします。なんせ自分の原稿ですからね。直し放題ですw 人の小説読んでてここなおしてーなーと思っても出来ませんからね。

 では一般的な指摘事項について書いておきます。

・『』でも行頭空白は入れない。
 姉ちゃんは中二病では書名や、魔眼で見える文字を『』でくくっています。セリフの「」とは違うので行頭の空白はいるのかなぁ、と思ってたらいらないとのことでした。

・見渡す、見回す
 部屋の中は見回すものですね。見渡すですと遠くや広い範囲を見ることになります。

・行く、いく
 そういうわけには「い」かない。の「い」は「行」ではないですね。まぁ当り前なんですが、漢字変換が勝手にやらかすことが多いので注意が必要です。

・拘わらず、関わらず
 ○○にもかかわらず。のような場合ですがひらがなの方が無難かな、という感じですね。漢字としては拘わらずのようですが。

・あたし、私、わたし
 同じ人物が言う場合は統一するというあたりまえのことです。

・君、くん
 坂木くん。のような場合ですが、これも統一です。

・席に着く
 席に付くなんていうふうに誤変換されやすいです。

・始め、初め
 漢字としては同じ意味ですが、慣例的には、始めはスタート、初めはファーストな感じの意味だと思います。

 他にも山ほど指摘はありましたが、校閲原稿は送り返してしまってよく覚えてないんですね。
 で、これはまずいかな、と思いました。と、いうのもその後、指摘内容が反映された原稿が送られてくるんですが、どこを指摘したか覚えてないのです。
 ドキュメントスキャナを購入しデータ化して保存しようかと思いました。


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