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改稿
 打ち合わせをするために出版社へ行きます。大抵の出版社は東京にあります。
 交通費も宿泊費も出ますので遠方の方も安心してください。……普通は出ると思います。出なかったらすいませんが、経費として計上してください。
 ただ聞いた話ですが、同期の受賞作家さんの中には打ち合わせに編集部に行かなかった方もおられます。
 タイミングやら距離やらいろいろあるのかもしれません。

 出版社で担当編集さんと打ち合わせです。初めて行った場合は編集長も挨拶にこられますので事前に覚悟を決めておきましょう。
 担当さんはその作品を推してくれた方になるような感じです。私の担当さんの場合は、一次で読んで面白いと思ったとのことでした。

 打ち合わせをしてそれを元に改稿を行います。
 このネタは参考になる人もいるかもしれません。
 要はここが駄目だから直せってことですから、応募前から気を付けていればいいんです。
 以下、一般的な指摘事項です。

・視点の混乱。
 三人称は、三人称一視点で書きます。一般文芸だろうと、ラノベだろうと大抵の場合はこれです。(もちろんわかっててやるなら神視点でもなんでもお好きにどうぞ)
 三人称の場合でもシーン毎に視点人物は固定されます。視点人物以外の心理描写はなされませんし、視点人物が知らない、見えないものは描写されません。
 何をあたりまえなことを。と思われるかもしれませんが、私は全く気にしていませんでした。
 えぇ。雄一の心理も愛子の心理も一緒くたに書いていて、私はそれがおかしいともなんとも考えていませんでしたw ……この頃は最初から気をつけて書いています。

 担当さんのメモをちらりと見たところ「視点の混乱がヤバイ!」と書いてありました。大丈夫です。泣いたりしません。

 あ、あと視点変更自体をあまりしないほうがいいですね。あまり多いとこんがらがりますので。

・今がいつでどこかを書く。
 これも当たり前なんですが、結構忘れることがあるんですよ。
 シーン変更の後は必ず書きましょう。
 私がやりがちなのが、シーン変更後にセリフで初めてしまった場合です。
 そのまま会話を続けてしまって状況説明が後回しになるとわかりにくくなります。

・時間の流れを前後させないようにする。
 これは演出によっては必要な場合もあるかとは思うんですが、基本的には時間は順番に進めます。同じシーンを違う人物でやり直すってことは、そこは時間が進んでないってことですのでテンポが悪くなります。

・誰が喋っているのか明確に。
 セリフだけでこれは誰が喋っているのか一目瞭然。というぐらいに特徴あるなら別ですがセリフだけが連続するとこれ誰が喋ってんの? となります。わかりにくい場合は地の分を入れて明確にしましょう。
 これはよく考えるとこいつが喋ってるのはわかる。という場合もです。読者の方に考えさせてしまいますとそこで思考の流れがストップしてつっかえることになります。
 が、いちいち、○○は言った。って挟むのもどうかとは思いますのでそこらへんはうまいことやりましょうw

・ヒロインを魅力的に。
 えぇ。可哀想なことに愛子がやり玉にあげられてさんざん、ヒロイン力がないと言われたあれですw
 そう、ラノベである以上ヒロインは必須なのですw
 ヒロインが出てこないような前衛的作品はよそのジャンルでやりやがれってことなのです。
 一説によれば四十台のおっさんとかが結構読んでいるというラノベですが、やはりメインターゲットは中高生。
 中高生をドキドキさせたり、にやにやさせたりするヒロインを出さねばならないのです!
 ……ですが、こればっかりは私の実力ではいかんともしがたいものがあるので、みなさんは頑張って魅力的なヒロインを描き出してくださいね。


 逆に言えばこれぐらい文章がめちゃくちゃで、ヒロインがぱっとしなくても受賞は出来るってことですねw
次回は新ネタの「校正」です。


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