先月27日、気温が30度を超える蒸し暑さの中でも、東京大学の象徴である赤門前は観光客で混み合っていた。制服姿の女子高生も外国人観光客も思い思いの記念写真を撮っていた。1877年に開校した東大は日本の学生たちにとって今も「夢の大学」で、東京を訪れる外国人にとってもお決まりの観光コースになっている。
東大は開校以来、「アジア最高の名門大学」の座を守ってきた。過去にノーベル賞受賞者7人を輩出した。特に東大の理工系、医学分野の研究は世界最高レベルと評価されている。優れた教授陣と学生の研究熱だけでなく、政府の支援や企業の投資が加わった結果だ。東大は本郷、駒場、白金、中野、柏の各キャンパスを置き、それぞれ教育研究分野を専門化した。
そうした戦略にもかかわらず、東大には近年、危機感が高まっている。イギリスの大学評価機関、クアクアレリ・シモンズ(QS)による「QS世界大学ランキング」で、東大は2007年の17位をピークに08、09年(22位)、10年(24位)、11年(25位)、12年(30位)と年々順位を落としている。「朝鮮日報・QSアジア大学評価」でも11年(4位)、12年(8位)、13年(9位)と順位が徐々に後退している。
東大の弱点となっているのは「グローバル化」だ。論文などの研究実績で東大は依然としてアジア最強だが、グローバル化では50位以内にも入らない。東大関係者は「以前はそんな評価を気にしなかったが、全世界の大学間で競争が激しくなり、大学のブランドが重要になっている現在、無視することはできない」と語った。
朝日新聞によると、今年5月現在で東大の学部生約1万4000人のうち、海外に留学中の学生は91人(0.65%)にすぎない。東大の学部で学ぶ外国人学生は約230人で、全体の1.6%にとどまっている。うち100人は国費留学生、残りも日本に住む外国人の子女が大半だ。
そうした現状から、東大を外部との交流がない「ガラパゴス大学」だと批判する声もある。東大の韓国人学生会長、パク・インジュさん(28)は「高い研究水準と実力を見て、外国の留学生は東大を選んだが、英語では学校生活そのものが送れないほど閉鎖的で、苦労しているケースが多い」と話した。
浜田純一東大総長は「もう