科学者としては、非科学、魔女狩りなどが横行した中世にはすみたくない。でも、気象庁の「有識者研究会」で東大教授が「温暖化で竜巻が増えた」という趣旨の発言をすると、マスコミは飛びついた。
「鉄は熱いうちに鍛えよ」という。温暖化騒動の間違いをくり返さないために、今日はハッスルしてこれが3つめの記事だ。
このグラフはある先生からお送りいただいた「アメリカの竜巻数」である。1954年からの統計だが、竜巻が多かったのhあ1974年まで、それ以後は減少している。ただ、テレビ報道が増えただけだ。
地球温暖化というなら、日本もアメリカも温暖化している。日本の竜巻もそれほど増えていないが長い期間の統計を持っているアメリカでは1970年代以後、「竜巻は減っている」というのが事実だ。
くだんの東大教授は専門家だからこのデータは知っている。知っていて「ウソ」をついている。その方がお金(研究費)と名誉(勲章)に有利だからだ。
そんな人に税金を払うのは実に馬鹿らしい。
(平成25年9月5日)
武田邦彦
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