外国為替平衡基金債、4年ぶりに発行へ

 韓国政府は4日、4年ぶりに外国為替平衡基金債券(外平債)を発行する方向で検討していることを明らかにした。外平債とは、為替安定を目的とした外国為替平衡基金の財源を調達するため、政府が国際金融市場で発行する債券を指し、通常は米ドル建てでニューヨーク市場で発行される。今回発行される外平債は総額10億ドル規模で、10年物となる。企画財政部(省に相当)の殷成洙(ウン・ソンス)国際金融政策官は「発行手続きを開始し、投資家を募っているところだ。ロンドンとニューヨークで発行手続きを進め、ニューヨーク市場が引ける5日午前2-3時(韓国時間)ごろに発行金利が最終的に決まる予定だ」と説明した。

 政府が外平債を発行するのは、世界的な金融危機のピークだった2009年4月30日以来4年5カ月ぶりとなる。当時の発行金利は年7%台だったが、今回は4%台前半に低下するとみられる。基準になる米国債10年物の利回りが2.7%と低い上、韓国の信用格付けがダブルAに上昇し、加算金利(プレミアム)が1.6-1.7%に決まるとみられるためだ。

 政府は外平債の発行限度を09年に60億ドルまで拡充した後、10年には20億ドル、11年からは毎年10億ドルに縮小したが、10-12年には発行されなかった。

キム・テグン記者
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