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国際
内乱陰謀容疑で韓国議員の逮捕へ 金正日総書記を「委員長同志」
【ソウル=加藤達也】韓国国会は4日、「内乱陰謀」の疑いが持たれている親北・左翼の国会少数野党、統合進歩党の李石基(イ・ソクキ)議員(51)に対する逮捕同意案を可決した。李氏と党側は「内通者を高額のカネで買収して行われた、政党に対する内偵捜査だ」として反発。党所属議員がハンストを行うなど、情報機関の国家情報院を向こうに回して徹底抗戦の構えだ。
事件をめぐって国家情報院はすでに党関係者3人を逮捕し、国会議員会館内の執務室など李氏の関係先を家宅捜索している。
内乱陰謀事件は1980年の「光州事件」にからみ金大中(キム・デジュン)元大統領が逮捕(後に無罪)されて以来だが、「有罪の立証は極めて難しい」(韓国法曹関係者)とされる。捜査が長期化すれば、野党側の反発が強まり朴槿恵(パク・クネ)大統領の政権運営に影響する可能性もある。
韓国メディアによると、李氏は北朝鮮に呼応する地下組織を結成、今年5月にソウル市内で開いた革命のための秘密集会で配下のメンバーに、朝鮮半島有事に備えて武器を収集し、石油施設や火薬工場、通信施設などを襲撃するよう指示した疑いが持たれている。北朝鮮の直接指示があったかどうかは「現在、捜査中」(捜査当局)という。
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