Updated: Tokyo  2013/09/05 11:05  |  New York  2013/09/04 22:05  |  London  2013/09/05 03:05
 

浜田内閣官房参与:消費税引き上げで「アベノミクス止まる危険も」

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  9月4日(ブルームバーグ):安倍晋三首相の経済ブレーンの1人である浜田宏一内閣官房参与(米エール大学名誉教授)は4日、都内のブルームバーグ・ニュース東京支局で講演し、来年4月に消費税率(現行5%)を予定通り8%に引き上げた場合はデフレ脱却を目指したアベノミクスの経済効果が失われる危険性もあると述べ、延期するか引き上げ幅を縮小すべきだとのあらためて認識を示した。

浜田氏は8%への消費増税について「アベノミクスが全く止まってしまうかのような危険が5%でも10%でもあるようなことを今、強行しなくてはならないのか」と指摘。実質国内総生産(GDP)が潜在GDPを下回る状況を解消するには「あと1年ぐらい要る」と述べ、それまでは消費増税を「わずかずつやるか、延ばすかしてもいい」と語った。

各種の経済指標が上向きつつあることに関しては「本格的なものかというのはよく分からない。特に製造業の投資が伸びていないのは、まだちょっと心配する余地がある」と述べた。

記事に関する記者への問い合わせ先:東京 広川高史 thirokawa@bloomberg.net;東京 氏兼敬子 kujikane@bloomberg.net

記事についてのエディターへの問い合わせ先:大久保義人 yokubo1@bloomberg.net

更新日時: 2013/09/04 18:05 JST

 
 
 
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