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【プロ野球】

マエケン12勝 竜を突き放した

2013年9月5日 紙面から

8回表2死満塁、平田(中)は一ゴロに倒れ、ベースカバーの前田健(右)の横を悔しそうに駆け抜ける=マツダスタジアムで(浅井慶撮影)

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◇広島2−0中日

 中日は零封負けで、先発の中田賢を援護できなかった。広島先発の前田健が8イニングを5安打に抑えリーグトップタイの12勝目。打線は1回に暴投で先制すると、2回に天谷が右前へ適時打を放って1点を追加した。

     ◇

 初のCS進出に向け、ライバル・中日を退ける広島・前田健の右腕は何とも心強い。今季3試合目の中日戦も8回までゼロに抑え、23イニング無失点。8回2死満塁のピンチに平田を一ゴロ、一塁ベースカバーに入ってアウトにすると力強くガッツポーズを作った。

 「調子はあまり良くはなかったけど、ピンチになって力を入れて抑えられたのが良かった」と前田健はうれしそうに投球を振り返った。

 中日とのCS進出攻防戦。試合前に緊張感はなかったそうだが、初回に菊池の好走塁で先制、2回に天谷の適時打で追加点を挙げると、勝たなければいけないプレッシャーと戦っていたという。「(中日との)直接対決だし、勝って勢いを付けたかった」と大役を果たした安堵(あんど)感に包まれていた。

 昨年もこの時期、3位にいながら9月に8連敗を含む6勝17敗1分けと大失速してCS進出を逃した苦い記憶がマエケンにはある。

 「あの悔しさを知っているからこそ同じ過ちを繰り返したくないんです」。

 ハーラートップに並ぶ12勝目。防御率も1点台で1位、奪三振もトップと3差。“投手3冠”も夢ではなくなった。私生活でも早穂夫人に待望の第1子誕生が今秋にも近づいている。「そろそろ準備はしているんです。CSに出る前に生まれてきたら余計に頑張れるのになあ」と笑って締めくくった。 (宮脇渉)

 

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