【NQNニューヨーク=横内理恵】4日の米株式相場は続伸し、ダウ工業株30種平均は前日比96ドル91セント(0.7%)高の1万4930ドル87セントで終えた。自動車大手各社が発表した8月の米新車販売台数が好調だったのを好感し、自動車株を中心に買いが入った。
ゼネラル・モーターズ(GM)やフォード・モーターが発表した新車販売台数が市場予想を上回って大幅に増加。株価はGMが5%高、フォードも3%あまり上げた。新車販売の増加は堅調な個人消費や米景気全般の拡大基調を示しているとして、消費関連などを含む幅広い銘柄に買いが広がった。
シリア情勢については取引終了間際に、上院の外交委員会がオバマ政権によるシリアへの軍事介入を支持する決議案を承認したと報じられた。決議案は5日以降に上下両院が採決する予定。ただ、この展開は予想通りだったとして相場の反応は限られた。
ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は前日比36.43ポイント(1.0%)高の3649.04で終えた。割安感を手がかりに大型ハイテク株のインテルやアップルに買いが入った。
昼前にナスダック市場で一部銘柄の株価データを送信する機能に不具合が生じたが、取引には目立った影響がなかった。
ニューヨーク証券取引所(NYSE)の売買高は約7億3000万株(速報)、ナスダック市場は約17億8000万株(同)。業種別S&P500種株価指数(全10業種)は「通信」や「ヘルスケア」、「一般消費財・サービス」など9業種が上昇。「公益事業」が下げた。
個別銘柄では、四半期決算が増収増益だったディスカウントストアのダラー・ゼネラルが大幅高。決算内容が市場予想を上回ったネットワーク機器のシエナも急伸した。韓国の半導体大手SKハイニックスの中国の工場で火災が発生したと報じられ半導体の供給懸念が浮上したといい、同業のマイクロン・テクノロジーやサンディスクにも買いが優勢だった。
有力投資ファンドが株式を大量取得したことが明らかになった百貨店のJCペニーも上げた。
一方、アナリストが投資判断を引き下げたマイクロソフトが安い。前日夕に公募増資を発表したビジネス向け交流サイト(SNS)のリンクトインも下げた。
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