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ゆとじ通信

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死にたい

2010年04月16日(金)

【死の一週間】新入社員、合宿研修、修了【精神崩壊】 23:00

今週月曜から、合宿研修が始まった。 

この研修は、それまで仲の良かった新入社員たちの関係を粉々に打ち壊す、死の一週間といわれている。

至る場所に仕掛けられたトラップを引き金に新入社員同士の関係は撹拌され、憎悪、怒り、敵意、裏切り、反感、疑いと打算、怨念と殺意、精神の崩壊を間際にした人間がとるあらゆる負の行動が合宿場を席捲し、死の寸前まで追い込まれるなか生き伸びてゆく、企業戦士としての冷徹な精神を磨き上げるための場が、この合宿研修である。

実際、毎年数人の自殺者が出、傷害沙汰が横行するらしい。

そして実際、そうであった。

罵詈雑言は当たり前、真横で殴り合う同期たちの血しぶきを頬に受けながら涙を流す僕の嘔吐は止まらなかった。

吐瀉物にまみれ、二日目が終わる頃にはもはや流血ごときにまぶたは微動だにしないほどの静かな境地に達したように思う。

間近に見る暴力は、ある程度慣れはする。

しかし一瞬の気の緩みが死を招く精神的なやりとりの緊張が長時間続くと、精神は根底まで衰弱する。

一日目をのぞいて、僕はその中を生き抜いた。

一日目のみ、昼ごろぶっ倒れて僕は午後、14時〜18時頃まで、寝込んでいたのだ。

まず一日目の朝、しょっぱなから「コント」と名付けられた理解不能な実習をさせられた。

20メートルほど離れた場所から「ありがとうございまーす!」と叫びながらコンクリートの壁へと全力疾走するという実習だ。壁にぶつかる寸前、少しでもスピードをゆるめると、三メートルは吹き飛ぶくらいのビンタをくらわせられる。そして全力疾走で壁にぶつかるまで、何度でもやり直しを命じられるのだ。僕は5回やり直した。

次に「犬を殺すゲーム」と称された、同期同士を意味もなく殴りあわせる胸糞の悪い実習(もちろん手加減したらやり直しである)があったあと、僕は頭痛と寒気でついに立っていられなくなり、人事の人に早退を申し出た。

人事の方には「殺すぞ」と言われたけど、そのときは殺されてもいいという気持ちになっていた。20回くらい太ももを「孫の手」で殴られたあと、3階のすべてのトイレ便器をそれによってピカピカに磨いたところのぼろ布を身にまとって寝るという罰)を引き受けたうえで、合宿場のベッドで寝させてもらった。(結局、4時間くらい寝てすぐまた復帰したけど)

「手で人を殺すための訓練」と称された手刀の訓練とか、「嘘つきを探せ」という、同期同士の信頼関係を崩壊させるロールプレイング実習や、あとなんか「汚物爆笑ダンス」とか「屈辱ゲーム」とか、いろいろいろいろいろいろいろいろあった。