こうした支持者たちの「闇」に関する主張は、具体性に乏しい。それでも立場を問わずさまざまな陰謀説が飛び交っている。特に山本議員支持者には離婚発覚以来、メディアが報じるスキャンダルをすべて「闇の陰謀」「政府の圧力」と決め付ける人が続出している。しまいには当選そのものが、脱原発の闘士である山本議員を持ち上げておいて「公開処刑」するためのシナリオだった、と言い出す人までいる。
彼らの中では、今回の「隠し子」、そして「離婚」を立て続けにすっぱ抜いた東スポは当然「闇」の手先にされている。暴行疑惑を報じた週刊新潮はもちろんその大幹部だ。
ただ、山本議員は自分からベビーの姿を公開するなど、少なくとも東スポには積極的に情報を提供している風にも見える。
本人も「公表すれば子どもが狙われる」と主張
なお、山本議員当人もこうした「闇」からの攻撃を主張しており、今回の「隠し子」問題に対しても、4日更新したブログで公表を控えた理由について、
「公表すれば子どもが狙われ、脅しのネタにされる可能性があるかもしれない」
との危惧からだったと釈明。さらに、
「ごく限られた『信頼出来る身内』と『役所』しか知り得ない、まだ決まって間もない『子どもの名前』を言える取材者は、どうやって戸籍など個人情報にアクセス出来たのでしょうか? 計り知れない大きな力が働いていることをハッキリと感じるのは、僕だけでしょうか? これは、普通には考えられないことだ、と弁護士チームは言っています」
といい、何者かが報道の背後で糸を引いている、との見方を示した。離婚発表時にも、敵対者の目的は「山本太郎の精神構造を破壊すること」だと真顔で語っている。
当選からまだわずか1か月あまり。山本陣営と「闇」との戦いは、当分続きそうだ。