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無料のデータ利用 アプリ開発を競う
9月1日 23時29分

無料のデータ利用 アプリ開発を競う

企業が持つ気象や地図のデータを利用して、パソコンやスマートフォンなどで使うアプリを作る催しが1日、東京で開かれ、災害への備えや日頃の暮らしに役立ててもらおうといったさまざまな作品が発表されました。

この催しは、「日本気象」と「ゼンリンデータコム」が、それぞれが有料で提供してきたデータを、一定の範囲で無料で提供することで、新たなサービスの開発につなげようと初めて開きました。
東京・千代田区の会場には、気象予報士や研究者などおよそ20人が集まりました。
催しでは、過去の気象データや天気予報、それに地震の情報などのほか、地図の情報やルート検索などで使われている位置情報などが提供されています。

参加した人たちは、6つのチームに分かれて、こうしたデータやインターネットで公開されているほかのデータを基に、自分たちのアイデアで、台風や大雨、それに地震などの災害対策や、日頃の暮らしに役立つアプリなどをおよそ6時間かけて作り発表しました。そして、参加した人たちは、最近「ゲリラ豪雨」とも呼ばれている短時間に降る大雨がいつまで降り続くか予測して知らせるものや、通勤・通学に時間がかかりがちな雨の日には目覚まし時計をふだんよりどのぐらい早くセットすればいいか示すものなど、さまざまなアプリを発表していました。
こうした取り組みは、政府や自治体が公共のデータを自由に利用・加工できる形で公開する「オープンデータ」の取り組みが広がるなか、企業の間でも、収益の向上につながるアイデアや新たなビジネスを生み出したいとして、広がり始めているということです。
この催しは、東京・大阪のほか、仙台市や宮城県石巻市の合わせて4か所で開かれ、各地で優秀なアプリを選んだあと、11月2日に東京で開く決勝大会で、最優秀の作品などを選ぶことになっています。

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