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放射線と除染_23~吸着でのセシウム除去 [医学~臨床]

1ヵ月ほど前から、体内から放射性核種を除去する方法を勉強しています。
http://mainichi-benkyou.blog.so-net.ne.jp/2011-03-18 から
昨日から、吸着による除去方法を勉強していますが
http://mainichi-benkyou.blog.so-net.ne.jp/2011-04-19

今日は放射性セシウムを吸着によって除去する方法です。


人体内放射能の除去技術―挙動と除染のメカニズム (KS理工学専門書)

人体内放射能の除去技術―挙動と除染のメカニズム (KS理工学専門書)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1995/12/15
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



イオン交換体についての研究が多いのですが、この方法は
放射性セシウムが体内でイオンの状態で存在している場合にのみ有効です(当然ですね・・)。
摂取後の経過時間や、胃や腸のpHや共存物質の影響も大きいので、考慮が必要です。

フェロシアン化鉄が主役です!


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放射線と除染_22~吸着 [医学~臨床]

今日はブログのアップが遅くなってしまいました。
今の職場では、冬の寒い間は大きな治療が少ない傾向があり
(こども達の体調面への配慮から、ご家族も医療側も大きな治療を控えたがるため・・)
春になると突然忙しくなる錯覚に陥ります(^^;
またWeeklyのルーチンワークに加えて、被災地への派遣に関係する業務も加わり
ここ2日間は、純粋に本業に追われています(><)

さて、ここからが今日の勉強です。
放射性核種を体内に取り込んでしまった(=内部被曝が起こった)時に、
体内から放射性核種を除去する方法をながらく勉強しています。
http://mainichi-benkyou.blog.so-net.ne.jp/2011-03-18 から

希釈法・錯体生成法などに続き
今日からは吸着による除去方法を勉強します。
主な情報ソースは、この本です。

人体内放射能の除去技術―挙動と除染のメカニズム (KS理工学専門書)

人体内放射能の除去技術―挙動と除染のメカニズム (KS理工学専門書)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1995/12/15
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


吸着は、水の濾過や脱臭などにも用いられている身近な化学物質除去方法です。
冷蔵庫の脱臭に活性炭が使われていたりしていますよね。

木炭や活性炭などに代表される吸着体は、細かい孔がたくさん開いているために
細孔構造・表面積増加・表面酸化物などの複雑な吸着特性をもち、
化学物質を除去する効果を発揮しています。

放射線核種にも、吸着が期待できるそうです


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ダッチ料理〜ベーコンとベイクドポテト炒め [趣味]

何となく日曜日毎にダッチ料理を紹介してきましたが、
ちょっとずれてしまいましたが(^^;
オーブン&炒め料理のレシピを紹介します。

ダッチでビーフシチューなどのメインメニューを作った時にも、
添え物としても良いレシピ!
これを添えると、ごちそう感がより高まります(^^)b

まずは、ベイクドポテトを作ります。

1.予熱したダッチに、洗ったじゃがいもを水気をつけたまま入れる。
2.蓋をして強火にかけ、蒸気が出てきたら弱火にし10分くらい加熱する。
 加熱時間はじゃがいもに竹串が通るまでで加減する。
3.じゃがいもを一旦取り出しておく。

その後,ベーコンと炒め合わせます


低体温への対処法 [医学~臨床]

ここ数日、当地では暖かい日が続いています。
10日程前に花見をした時には軽いコートが必要なくらいだったのに
ともすると半袖の人を見かける位の温度差に、戸惑う程です(^^;

以前の記事 http://mainichi-benkyou.blog.so-net.ne.jp/2010-10-31 で、
偶発性低体温症について、AHAのガイドライン2010にある記載を紹介しました。

職場のスタッフと震災での避難者に関して話をした時に
具体的な方法を知りたいとの要望がありましたし、
被災地でも(ベースの温度は違うものの)温度差が激しいのは同じ様なので
今日は、現場で出来る具体的な低体温への対処法について勉強したいと思います。

まずは、予防の観点から低温環境を減らす事が大事です。
例えば、毛布を複数使い、体の上からかけるのみでなく、敷いて寝る。
寒い環境(避難所の体育館など)では、床との間に断熱材となる物を使うのも効果的です。
今回も被災地の避難所に、フェーズ順に
毛布・段ボール・発泡スチロール・専用断熱材が配布された様です。

低体温が疑われたときは・・


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放射線と除染_21~錯体でのプルトニウム除去 [医学~臨床]

内部被曝が起こった時に、体内からの放射性核種除去法のうち
「錯体生成」を用いた方法を勉強しています。
http://mainichi-benkyou.blog.so-net.ne.jp/2011-04-12 から

これまでに実験で使われる、沢山のキレート剤を紹介しましたが、
選択性・排泄の速さ・消失速度・安全性・投与の簡便さなどのハードルから
臨床応用されているものは少ないようです。
適用される場合にも、医療・除染施設が整った施設で、医師と保健物理専門家の
綿密・厳重な管理・協力が必須となります。

除去効果と毒性とを検討された結果、現在ヒトへの適応を最も期待できるキレート剤は
[DTPA]だとされています。
アメリカやフランスでは緊急医療での治験薬として許可されているそうです。
DTPAのカルシウム塩、亜鉛塩が準備されています。

投与量は?


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放射線と除染_20~キレート化合物の利用法 [医学~臨床]

内部被曝をしてしまった時に、体内からの放射性核種を除去する方法のうち
「錯体生成」を用いた方法を勉強しています。

キレート剤を色々と紹介しましたが、
http://mainichi-benkyou.blog.so-net.ne.jp/2011-04-12
http://mainichi-benkyou.blog.so-net.ne.jp/2011-04-13
これらキレート化合物の中には、医療にも応用されているものがたくさんあります。

今日の情報ソースは、Wikipediaや放射性核種の基礎の本だったり
いつものこの本だったりします。

人体内放射能の除去技術―挙動と除染のメカニズム (KS理工学専門書)

人体内放射能の除去技術―挙動と除染のメカニズム (KS理工学専門書)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1995/12/15
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



主に、画像診断の部分で医療に貢献しています。

例えばこんな風にお世話になっています^^


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放射線と除染_19~キレート剤 [医学~臨床]

昨日から、内部被曝してしまった場合の、放射性核種除去方法のうち
「錯体生成」を用いた方法を勉強しています。
http://mainichi-benkyou.blog.so-net.ne.jp/2011-04-12

昨日の最も有名なキレート剤であるEDTAやDTPAに続き、
その他のキレート剤と配位される金属を組み合わせて勉強します。

鉄(Fe)と選択的に強く結合するシデロフォア誘導体は
鉄はもちろん、鉄と化学的性質の似ている
プルトニウム(Pu)の除去剤としても研究されています。

シデロフォア誘導体にも色々ありますが
フェロキサミン(DFOA)はよく知られています。
他にも、リニアカテコールアミド化合物などもあります。

また、プルトニウムの除去に効果があるとされている類似化合物には
メチルイミノジ酢酸(CBMIDA)や
3-ヒドロキシ-6-メチル-2-ピリジルメチル-1.4.7.-トリアザシクロナン等があるそうです。
・・・しろうとの私では、発音していると舌を噛みそうです(^^;

ストロンチウムは?


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放射線と除染_18~錯体生成 [医学~臨床]

放射線シリーズ(!?)http://mainichi-benkyou.blog.so-net.ne.jp/2011-03-18からの
長期連載化していますが、
放射性物質の基礎や体内動態に続いて
体内へ放射性物質を取り込んだ(内部被曝した)場合の処置法について
様々な実験や研究結果や勧告を基に、勉強しています。
http://mainichi-benkyou.blog.so-net.ne.jp/2011-04-04

今日から、「錯体生成」を用いた方法です。
まずは合成キレート剤について基礎から勉強します。

キレートchelateとは、複数の配位座をもつ物質が金属イオンに結合(配位)して
錯体(キレート錯体)を形成することを言います。
キレート錯体の中の金属イオンは、複数の配位座によって分離しにくい特徴があります。
(沢山の手に押さえられて、がんじがらめになるイメージです)

金属性の放射性核種に対して、錯体を形成できるキレート剤を結合させ、
錯体ごと体外に排泄させる方法が、「錯体生成」という除去法です。

どんな種類があるかというと・・・


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放射線と除染_17~亜鉛の希釈 [医学~臨床]

内部被曝してしまった放射性核種を体外へ除去する方法のうち
「希釈」についての勉強も、今日が最後です。

放射性亜鉛の希釈について勉強します。
体内からの除去方法を理解するには、体内動態の理解が欠かせないのですが
亜鉛についても、マンガン・コバルトと一緒に以前記事にしました。
http://mainichi-benkyou.blog.so-net.ne.jp/2011-04-01

亜鉛はDNAやタンパク合成での必須元素でもあり
一旦取り込まれると長期間体内に残留する元素です。
放射性亜鉛もしかりで、ICRPによると20日でも24%、400日でも76%しか排泄されません。

放射性亜鉛とくに65 Zn の除去方法としてはキレート法が一般に推奨されていますが
亜鉛の大量摂取には亜鉛の代謝回転促進効果があるため、希釈法も有用です。

まずは経口投与。
65 Zn 曝露後に、硫酸亜鉛(45~4500mg/kg)を添加した食事を与えたマウスでは
亜鉛濃度が高くなるほど65 Zn の排泄が促進されていました。

亜鉛の毒性は、経口投与の場合には比較的低く、
ラットにかなりの高亜鉛食(1200~8400mg/kg)を与えても毒性は見られませんでした。
ただし、あまりに高濃度の亜鉛食を与え続けると、逆に体内への蓄積が生じています。

亜鉛含有率が高いほど排泄も促進されるものの
濃すぎると排泄が追いつかず、体内に蓄積してしまうわけですね。

これらを鑑みて、NCRP(アメリカの審議委員会)は
1日660mgの硫酸亜鉛を3~4回に分けて摂取するのが有効と発表しています。

 

経口投与以外はこちら


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ダッチ料理〜ビーフシチューその4 [趣味]

ダッチで作る、ビーフシチューのレシピ!
今日で最終回です(^_^)

「超カンタン!めちゃ早い」レシピに続き
http://mainichi-benkyou.blog.so-net.ne.jp/2011-03-21
「大人のビーフシチュー」そして
http://mainichi-benkyou.blog.so-net.ne.jp/2011-03-27
「ビールでビーフシチュー」を紹介しました。
http://mainichi-benkyou.blog.so-net.ne.jp/2011-04-03

今日は、これまで必須だったデミグラスソースを使わない方法です。

ダッチオーブンレシピの本でタンシチューのレシピが載っていたので
それをアレンジしてみました。

ダッチオーブン・パーフェクト・ブック―これさえあればなんでもできる

ダッチオーブン・パーフェクト・ブック―これさえあればなんでもできる

  • 作者: 中山 千賀子
  • 出版社/メーカー: 山と溪谷社
  • 発売日: 2004/05/01
  • メディア: 単行本



また勝手に名付けた名前は「デミなしビーフシチュー」です^^

今回は、ダッチ1つで!ではありません^^