放射線と除染_11~プルトニウム移行排泄 [医学~臨床]
被災地への救援派遣に際して、とにかくただ行く!というわけにも行かず
準備や調整の作業に追われています。
所属の派遣元からは「心のケア研修会」なども提供され、何かと忙しい毎日です。
(が、少しでも被災地の人々の為になるのなら!と頑張っています^^)
放射性物質についての勉強も、続けていきたいと思います。
http://mainichi-benkyou.blog.so-net.ne.jp/2011-03-18 から
このシリーズ?も長くなっていますが、そろそろ核種の体内動態の章が終わり
除染についての勉強になりそうです。
今回の記事の内容も、主にこの本からです。
今日は、昨日の記事に記した経路で体内に取り込まれたプルトニウムの、
http://mainichi-benkyou.blog.so-net.ne.jp/2011-03-30
血液による多臓器へ移行・沈着と、排泄についてです。
肺・消化管・創傷から吸収されたプルトニウムの一部は、血液に取り込まれて移行します。
水溶液中のプルトニウムは、プルトニウム同士が化学結合しやすく、重合体を形成します。
これを重合体プルトニウムと呼びます。
一方、イオンまたは分子状態で水溶液中に存在するものを、単量体プルトニウムと呼びます。
血液中に吸収されたプルトニウムのうち、重合体は肝臓に、単量体は骨へ沈着しやすい特徴があります。
また、年齢によって臓器への移行率や分布が異なる事も分かっており、
成長期の方が速く血液から消失して骨に多く分布しやすいとされています。
準備や調整の作業に追われています。
所属の派遣元からは「心のケア研修会」なども提供され、何かと忙しい毎日です。
(が、少しでも被災地の人々の為になるのなら!と頑張っています^^)
放射性物質についての勉強も、続けていきたいと思います。
http://mainichi-benkyou.blog.so-net.ne.jp/2011-03-18 から
このシリーズ?も長くなっていますが、そろそろ核種の体内動態の章が終わり
除染についての勉強になりそうです。
今回の記事の内容も、主にこの本からです。
今日は、昨日の記事に記した経路で体内に取り込まれたプルトニウムの、
http://mainichi-benkyou.blog.so-net.ne.jp/2011-03-30
血液による多臓器へ移行・沈着と、排泄についてです。
肺・消化管・創傷から吸収されたプルトニウムの一部は、血液に取り込まれて移行します。
水溶液中のプルトニウムは、プルトニウム同士が化学結合しやすく、重合体を形成します。
これを重合体プルトニウムと呼びます。
一方、イオンまたは分子状態で水溶液中に存在するものを、単量体プルトニウムと呼びます。
血液中に吸収されたプルトニウムのうち、重合体は肝臓に、単量体は骨へ沈着しやすい特徴があります。
また、年齢によって臓器への移行率や分布が異なる事も分かっており、
成長期の方が速く血液から消失して骨に多く分布しやすいとされています。
放射線と除染_10~プルトニウム摂取 [医学~臨床]
被災地への派遣を控え、忙しくしています。
作業の1つ1つは大変ではありませんが、塵も積もれば・・という感じです。
そんな中ではありますが、放射性物質を体内に取り込んでしまった時に
どの様な動態を示すかについて、勉強を続けていきたいと思います。
http://mainichi-benkyou.blog.so-net.ne.jp/2011-03-18 から
主にこの本で勉強していますが、少し古いので、
現状(2007年版ICRP勧告)と違うところもあるようですが
基本的なところは分かりやすく、科学的に書かれている様に思います。
今日は、プルトニウムについてです。
今回の福島原発の問題でも、土壌の計測が始まったようで、
ごく微量が原発の敷地内土壌より検出された事がメディアで報じられています。
(微量のプルトニウムは常に存在しているはずですので
検出値が地震前から変わらないのか、事故後に数値が高くなったのかどうかは分かりません)
プルトニウム(Pu, 原子番号94)は、原子番号89~103までの「アクチノイド」とよばれる元素群の一つです。
他には、アクチニウムAc, トリウムTh, プロトアクチニウムPa, ウランU, ネプツニウムNp,
アメリシウムAm, キュリウムCm, バークリウムBk, カリホルニウムCf, アインスタイニウムEs,
フェルミウムFm, メンデレビウムMd, ノーベリウムNo, ローレンシウムLrがあります。
(難解ながら、人名や地名で聞き覚えのありそうな名前が多いですね^^)
アクチノイドは全てが放射性元素であり
プルトニウム以外のアクチノイドは、使用済核燃料に含まれている事が分かっています。
プルトニウムは、多くの同位体がありα線を放出する放射性同位体が多いようです。
238 Pu と239 Pu (+241 Pu )が生物学的研究では頻用されますが
核燃料として使われるため 239 Pu (+241 Pu )が、保健物理学的には最も重要です。
作業の1つ1つは大変ではありませんが、塵も積もれば・・という感じです。
そんな中ではありますが、放射性物質を体内に取り込んでしまった時に
どの様な動態を示すかについて、勉強を続けていきたいと思います。
http://mainichi-benkyou.blog.so-net.ne.jp/2011-03-18 から
主にこの本で勉強していますが、少し古いので、
現状(2007年版ICRP勧告)と違うところもあるようですが
基本的なところは分かりやすく、科学的に書かれている様に思います。
今日は、プルトニウムについてです。
今回の福島原発の問題でも、土壌の計測が始まったようで、
ごく微量が原発の敷地内土壌より検出された事がメディアで報じられています。
(微量のプルトニウムは常に存在しているはずですので
検出値が地震前から変わらないのか、事故後に数値が高くなったのかどうかは分かりません)
プルトニウム(Pu, 原子番号94)は、原子番号89~103までの「アクチノイド」とよばれる元素群の一つです。
他には、アクチニウムAc, トリウムTh, プロトアクチニウムPa, ウランU, ネプツニウムNp,
アメリシウムAm, キュリウムCm, バークリウムBk, カリホルニウムCf, アインスタイニウムEs,
フェルミウムFm, メンデレビウムMd, ノーベリウムNo, ローレンシウムLrがあります。
(難解ながら、人名や地名で聞き覚えのありそうな名前が多いですね^^)
アクチノイドは全てが放射性元素であり
プルトニウム以外のアクチノイドは、使用済核燃料に含まれている事が分かっています。
プルトニウムは、多くの同位体がありα線を放出する放射性同位体が多いようです。
238 Pu と239 Pu (+241 Pu )が生物学的研究では頻用されますが
核燃料として使われるため 239 Pu (+241 Pu )が、保健物理学的には最も重要です。
放射線と除染_9~ルテニウム [医学~臨床]
医療救援派遣リストに上がったのをきっかけに、
まずは放射性物質の体内動態について勉強しています。
http://mainichi-benkyou.blog.so-net.ne.jp/2011-03-18 から
今回も、主にこの本で勉強しました。
ルテニウム(原子番号44)はWikipediaによると、
天然に7種類の安定同位体があり、34種類の放射性同位体があります。
ルテニウムは白金族に属し、プラチナPtと同じです。
他には、ロジウムRh・パラジウムPd・オスミウムOs・イリジウムIrがあります。
まずは放射性物質の体内動態について勉強しています。
http://mainichi-benkyou.blog.so-net.ne.jp/2011-03-18 から
今回も、主にこの本で勉強しました。
ルテニウム(原子番号44)はWikipediaによると、
天然に7種類の安定同位体があり、34種類の放射性同位体があります。
ルテニウムは白金族に属し、プラチナPtと同じです。
他には、ロジウムRh・パラジウムPd・オスミウムOs・イリジウムIrがあります。
放射線と除染_8~ICRP [医学~臨床]
先週から放射線と除染の勉強をしています
http://mainichi-benkyou.blog.so-net.ne.jp/2011-03-18 から
今日は、これらの記事で時々話題に出ているICRPについてです。
国際放射線防護委員会International Commision on Radiation Protectionの略で、
1928年に設立されており、主な役割は放射線防護の基準を勧告することです。
この勧告を元に、各国の法令制定などが行われています。
放射線量の算出に最も頻用されているのは、ICRP方式とよばれるもので、
最新の勧告は2007年に行われており、(17年ぶりの大きな改正らしいです)
線量計算の際に使用される、各放射線の種類別・人体の臓器別に係数の見直しなどがされています。
http://mainichi-benkyou.blog.so-net.ne.jp/2011-03-18 から
今日は、これらの記事で時々話題に出ているICRPについてです。
国際放射線防護委員会International Commision on Radiation Protectionの略で、
1928年に設立されており、主な役割は放射線防護の基準を勧告することです。
この勧告を元に、各国の法令制定などが行われています。
放射線量の算出に最も頻用されているのは、ICRP方式とよばれるもので、
最新の勧告は2007年に行われており、(17年ぶりの大きな改正らしいです)
線量計算の際に使用される、各放射線の種類別・人体の臓器別に係数の見直しなどがされています。
ダッチ料理〜ビーフシチューその2 [趣味]
先日、ダッチの先輩方にそれぞれ教えていただいたビーフシチューのレシピ!
前回「超カンタン!めちゃ早い」レシピを記事にしましたが
http://mainichi-benkyou.blog.so-net.ne.jp/2011-03-21
今日は、もうちょっと凝り性!?の先輩からのレシピです。
(勝手に^^)名付けて、大人のビーフシチュー。
下ごしらえでの赤ワインがポイントのようです。
1.牛肉を塊のまま、所々に切れ込みを入れる。
2.切れ込みにニンニク、全体に塩こしょうを振る。
3.丸ごと赤ワインにしばらく漬け込む。ワインはお肉が浸るぐらいたっぷり。
4.ダッチをかんかんにプレヒートして、お肉の全面を焼き付けて取り出しておく
前回「超カンタン!めちゃ早い」レシピを記事にしましたが
http://mainichi-benkyou.blog.so-net.ne.jp/2011-03-21
今日は、もうちょっと凝り性!?の先輩からのレシピです。
(勝手に^^)名付けて、大人のビーフシチュー。
下ごしらえでの赤ワインがポイントのようです。
1.牛肉を塊のまま、所々に切れ込みを入れる。
2.切れ込みにニンニク、全体に塩こしょうを振る。
3.丸ごと赤ワインにしばらく漬け込む。ワインはお肉が浸るぐらいたっぷり。
4.ダッチをかんかんにプレヒートして、お肉の全面を焼き付けて取り出しておく
放射線と除染_7~ストロンチウム [医学~臨床]
放射線と除染の本を中心に、
まずは放射性物質の体内動態について勉強しています。
http://mainichi-benkyou.blog.so-net.ne.jp/2011-03-18 から
今日は、ストロンチウム(原子番号38)についてです。
この本によると、ストロンチウムは核分裂生成物の中で最も危険な核種の一つだそうです。
セシウム http://mainichi-benkyou.blog.so-net.ne.jp/2011-03-25
に比べると、原発事故などの際に放出される量は少ない様です。
ストロンチウムは、周期表でアルカリ土類金属(2A族)に属します。
アルカリ土類金属には他に、マグネシウムMg, カルシウムCa, バリウムBaなどがあります。
まずは放射性物質の体内動態について勉強しています。
http://mainichi-benkyou.blog.so-net.ne.jp/2011-03-18 から
今日は、ストロンチウム(原子番号38)についてです。
この本によると、ストロンチウムは核分裂生成物の中で最も危険な核種の一つだそうです。
セシウム http://mainichi-benkyou.blog.so-net.ne.jp/2011-03-25
に比べると、原発事故などの際に放出される量は少ない様です。
ストロンチウムは、周期表でアルカリ土類金属(2A族)に属します。
アルカリ土類金属には他に、マグネシウムMg, カルシウムCa, バリウムBaなどがあります。
放射線と除染_6~セシウム [医学~臨床]
被災地への医療救援派遣リストに上がったのをきっかけに
放射性物質について基本から勉強しています。
http://mainichi-benkyou.blog.so-net.ne.jp/2011-03-18 から
今回も、主にこの本からの情報です。
今日は、チェルノブイリ原発事故でも話題になった「セシウム」です。
セシウムは、アルカリ金属;周期表の1A族に属しています。
他の1A族は、リチウムLi, ナトリウムNa, カリウムK, ルビジウムRb, フランシウムFrです。
放射性物質について基本から勉強しています。
http://mainichi-benkyou.blog.so-net.ne.jp/2011-03-18 から
今回も、主にこの本からの情報です。
今日は、チェルノブイリ原発事故でも話題になった「セシウム」です。
セシウムは、アルカリ金属;周期表の1A族に属しています。
他の1A族は、リチウムLi, ナトリウムNa, カリウムK, ルビジウムRb, フランシウムFrです。
放射線と除染_5~ヨウ素 [医学~臨床]
放射線と除染の本を中心に、
まずは放射性物質について基本から勉強しています。
http://mainichi-benkyou.blog.so-net.ne.jp/2011-03-18 から
今日から、各放射性物質(核種)の体内動態についての勉強です。
この本の目次をみると、体内動態について掲載されいる放射性物質は
ヨウ素・セシウム・ストロンチウム・マンガン・コバルト・亜鉛・ルテニウム・プルトニウムです。
まずは放射性物質について基本から勉強しています。
http://mainichi-benkyou.blog.so-net.ne.jp/2011-03-18 から
今日から、各放射性物質(核種)の体内動態についての勉強です。
この本の目次をみると、体内動態について掲載されいる放射性物質は
ヨウ素・セシウム・ストロンチウム・マンガン・コバルト・亜鉛・ルテニウム・プルトニウムです。
放射線と除染_4 [医学~臨床]
放射線と除染の本を中心に、放射性物質について基本から勉強しています。
http://mainichi-benkyou.blog.so-net.ne.jp/2011-03-18 から
今日は、放射性物質(核種)についてです。
放射性物質には沢山の種類があり、それぞれ特有の放射線を放出しています。
放射線には、アルファ・ベータ・中性子・陽子・電子・重荷電粒子線などの粒子線と
ガンマ・エックスなどの電磁放射線などの種類があります。
放射線の種類によって遮蔽しやすさが違い、東京電力のホームページに
イラストで掲載されていました。http://www.tepco.co.jp/nuclear/hige/qa/thi/aqa/qa-a4-j.html
放射性物質は核燃料や核兵器のために人工的に合成されたものだけでなく
宇宙にも沢山あり宇宙線(中性子線)と呼ばれていて、地球にも微量に降り注いでいます。
http://mainichi-benkyou.blog.so-net.ne.jp/2011-03-18 から
今日は、放射性物質(核種)についてです。
放射性物質には沢山の種類があり、それぞれ特有の放射線を放出しています。
放射線には、アルファ・ベータ・中性子・陽子・電子・重荷電粒子線などの粒子線と
ガンマ・エックスなどの電磁放射線などの種類があります。
放射線の種類によって遮蔽しやすさが違い、東京電力のホームページに
イラストで掲載されていました。http://www.tepco.co.jp/nuclear/hige/qa/thi/aqa/qa-a4-j.html
放射性物質は核燃料や核兵器のために人工的に合成されたものだけでなく
宇宙にも沢山あり宇宙線(中性子線)と呼ばれていて、地球にも微量に降り注いでいます。
放射線と除染_3 [医学~臨床]
先週から放射線と除染の勉強をしていますが、
この週末のうちに、前回記事にした時とは状況が変わってきた様です。
http://mainichi-benkyou.blog.so-net.ne.jp/2011-03-19
今現在では放射性物質が、炉外に漏れているとのこと。
体内に取り込まないよう(内部被曝を避けるよう)注意が必要です。
放射線もれとは違い、放射性物質(核種)がもれると
そこから新たな放射線被曝の可能性があります。
放射線被曝により、放射線が人体に与える影響を「シーベルト」単位で表すのに対し
放射性物質(核種)の放射能量を表すのが「ベクレル」単位のようです。
東北電力のホームページに分かりやすく記載がありました。
http://www.tohoku-epco.co.jp/electr/genshi/shiryo/wastes/07.html
この週末のうちに、前回記事にした時とは状況が変わってきた様です。
http://mainichi-benkyou.blog.so-net.ne.jp/2011-03-19
今現在では放射性物質が、炉外に漏れているとのこと。
体内に取り込まないよう(内部被曝を避けるよう)注意が必要です。
放射線もれとは違い、放射性物質(核種)がもれると
そこから新たな放射線被曝の可能性があります。
放射線被曝により、放射線が人体に与える影響を「シーベルト」単位で表すのに対し
放射性物質(核種)の放射能量を表すのが「ベクレル」単位のようです。
東北電力のホームページに分かりやすく記載がありました。
http://www.tohoku-epco.co.jp/electr/genshi/shiryo/wastes/07.html