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放射線と除染_37~国際原子力事象評価尺度 [医学~臨床]

福島第一原子力発電所の、震災・津波を契機とした事故を契機として
放射線と除染について長らく勉強してきました。
このシリーズもあと2回でおしまいです。

最後に、過去の重大な原子力事故などについて勉強していきたいと思います。

ちょうど宮城に災害派遣に行っていた頃に、
移動中のラジオで「今回の原発事故がレベル7とされた」と知りました。
チェルノブイリ原発の事故と同じレベルになったとの事でした。

全くの余談ですが、福島地域の医療機関(福島第1原発から20㎞強の距離)の方の話では
やはり水素爆発があった時点で、完全に医療機関自体がパニック状態で
働く人や家族などみんなの行動も言動も、普段からは考えられない事ばかりだったそうです。
「えっ」と思う事もありましたが、当事者になってみれば仕方ないのかなあと思います。

原発事故レベル7のニュースで脚光をあびたのが
INES; International Nuclear Event Scale国際原子力事象評価尺度です。

レベル.JPG
(画像はWikipediaより)

事業所内外で起こる事象によって、レベル7の深刻な事故から
レベル1逸脱までに有害事象を分類しています。

たとえば、事業所外へのリスクを伴う事故はレベル5とされ
「事業所外へ放射性物質が放出されていて、その放出は限定的」であり
「炉心や放射性物質障壁の重大な損傷」が起きている事故です。
当初は、福島第1原発事故もこのレベル5とされていましたし、
スリーマイル島原発事故もこのレベル5でした。

INESを策定しているのはIAEA; International Anatomic Energy Agency国際原子力機関と
OECD/NEA; Organization for Economic Cooperation and Evelopment /Nuclear Energy Agency
経済協力開発機構/原子力機関です。

明日の最終回は、これまでに起こった
各種原子力関連事故で、かつ、内部被曝が起こったとされる事故の
主なものについて勉強したいと思います。

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