放射線と除染_24~吸着でのストロンチウム除去 [医学~臨床]
放射性核種の内部被曝が起こった時に、体内からの除去する方法のうち
「吸着」を用いた方法を勉強しています。
http://mainichi-benkyou.blog.so-net.ne.jp/2011-04-19から
今日が吸着について勉強する最後の日です。
情報ソースはこの本からで、プルトニウムストロンチウムの吸着による除去方法についてです。
ところで、現在のところ放射性ストロンチウム摂取事故の場合などに
最も推奨されている除去剤は、アルギン酸ナトリウムで、次いでキトサンです。
これらについては、後日(「天然素材」の記事で)勉強しますが
これらの物質が除去効果を発揮するメカニズムには
吸着・錯体形成などの現象が組み合わさっていると考えられています。
セシウム同様、イオン交換樹脂による排泄促進の研究がなされています。
当然、放射性ストロンチウムがイオン状態で存在する事が必要で、
共存イオン(なかでもカルシウムイオン)の影響が大きいです。
イオン交換吸着の場合は、カルシウムが妨害となり除去効果が小さくなります。
他に、リン酸塩による除去効果も動物実験で示されていて、
さらに、ヒトを対象にした実験もいくつか行われています。
リン酸アルミニウムゲルを使った実験で除去効果が認められていますし、
放射性ストロンチウム85 Sr を摂取した直後に水酸化アルミニウム60~100mgを経口投与すると
体内量が50%減少したという結果もあります。
あるいは沈殿試薬なども調べられており
硫酸マグネシウムや硫酸ナトリウム、アミドポリリン酸アンモニウム、リン酸かグルコシドなどにより
骨への90 Sr 吸収が抑制される事が分かっています。
ただし、その効果は適当量の担体が存在する時に限られます。
また、X線造影剤として一般的な硫酸バリウムも放射性ストロンチウムの除去に効果があり
緊急時の除去剤として使用が提唱されています。
「吸着」を用いた方法を勉強しています。
http://mainichi-benkyou.blog.so-net.ne.jp/2011-04-19から
今日が吸着について勉強する最後の日です。
情報ソースはこの本からで、
人体内放射能の除去技術―挙動と除染のメカニズム (KS理工学専門書)
- 作者:
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1995/12/15
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
ところで、現在のところ放射性ストロンチウム摂取事故の場合などに
最も推奨されている除去剤は、アルギン酸ナトリウムで、次いでキトサンです。
これらについては、後日(「天然素材」の記事で)勉強しますが
これらの物質が除去効果を発揮するメカニズムには
吸着・錯体形成などの現象が組み合わさっていると考えられています。
セシウム同様、イオン交換樹脂による排泄促進の研究がなされています。
当然、放射性ストロンチウムがイオン状態で存在する事が必要で、
共存イオン(なかでもカルシウムイオン)の影響が大きいです。
イオン交換吸着の場合は、カルシウムが妨害となり除去効果が小さくなります。
他に、リン酸塩による除去効果も動物実験で示されていて、
さらに、ヒトを対象にした実験もいくつか行われています。
リン酸アルミニウムゲルを使った実験で除去効果が認められていますし、
放射性ストロンチウム85 Sr を摂取した直後に水酸化アルミニウム60~100mgを経口投与すると
体内量が50%減少したという結果もあります。
あるいは沈殿試薬なども調べられており
硫酸マグネシウムや硫酸ナトリウム、アミドポリリン酸アンモニウム、リン酸かグルコシドなどにより
骨への90 Sr 吸収が抑制される事が分かっています。
ただし、その効果は適当量の担体が存在する時に限られます。
また、X線造影剤として一般的な硫酸バリウムも放射性ストロンチウムの除去に効果があり
緊急時の除去剤として使用が提唱されています。
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