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放射線と除染_20~キレート化合物の利用法 [医学~臨床]

内部被曝をしてしまった時に、体内からの放射性核種を除去する方法のうち
「錯体生成」を用いた方法を勉強しています。

キレート剤を色々と紹介しましたが、
http://mainichi-benkyou.blog.so-net.ne.jp/2011-04-12
http://mainichi-benkyou.blog.so-net.ne.jp/2011-04-13
これらキレート化合物の中には、医療にも応用されているものがたくさんあります。

今日の情報ソースは、Wikipediaや放射性核種の基礎の本だったり
いつものこの本だったりします。

人体内放射能の除去技術―挙動と除染のメカニズム (KS理工学専門書)

人体内放射能の除去技術―挙動と除染のメカニズム (KS理工学専門書)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1995/12/15
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



主に、画像診断の部分で医療に貢献しています。

ガドリニウムの放射性同位体である153 Gd は、放射線を放出しますので
X線吸光光度分析法や骨密度測定等のX線源として利用しています。

更に、ガドリニウムの放射性同位体がDTPAやDTPA誘導体にキレートされた化合物は、
磁気共鳴映像:MRIの診断薬剤として使われています。

他にも、ガリウムGaやインジウムIn のN置換-3-ヒドロキシ-4-ピリジノン化合物は
陽電子放射映像:PETに、
テクネシウムTcのヘキサメチルプロピレンアミンオキシム化合物は
単光子放射映像:SPECTの診断薬剤やトレーサー、造影剤として使われています。

また、これらのキレート化合物は、ヒトへの投与実績があることからも
放射性核種除去剤としての応用も期待されています。
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