「震災孤児支援へ口座 陶芸家、募金呼びかけ」
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京都府舞鶴市の陶芸家が、震災孤児支援のための口座をひらき、広く支援を求めています。
「震災孤児支援へ口座 陶芸家、募金呼びかけ」
東日本大震災で被災した岩手県陸前高田市の支援を続ける舞鶴市成生の陶芸家・高井晴美さん(49)が、震災孤児を支援する募金口座を開設した。10月に被災地を訪れ、陶芸教室の受講生らと作ったマグカップなどと一緒に義援金を届ける予定で、「自分にできることは何かを考えることが、震災を忘れないことだと思う」と語る。(藤井浩)
高井さんは震災のチャリティーイベントで販売した自作の茶わんや花瓶などの収益が、陸前高田市の学校に楽器代として届けられたことがきっかけで、被災者らと交流。これまでに4回、同市を訪れたほか、陶芸教室の受講生らとともに、募金活動などを通じて息の長い支援を続けている。
現地を訪れて、ずっと胸を離れず、将来の支援を決意させているのが、震災で両親を亡くし、同居する親族がいなくなった震災孤児たちだ。
同市では、小学4年〜高校3年の36人が、市内外の親族宅や児童福祉施設で暮らしているといい、高井さんは「少なくとも一番下の子が18歳になるまでは支えたい」と、これまでに3回、計約100万円を贈ってきた。
6月には、活動を知った「舞鶴つつじまつり協賛会」から募金8万円を託され、「さらに支援の輪が広がれば」と、8月に震災孤児を支援する口座を開設。1日からは舞鶴市政記念館内の喫茶店「ジャズ」に募金箱を置いて協力を呼びかけている。集まった義援金は陸前高田市役所に届ける。
被災地には、陶芸教室の受講生ら23人と来月10〜12日に大型バスで向かい、4か所の仮設住宅で暮らす111世帯280人を訪問。受講生が形を作ったマグカップ400個には、高井さんがナンテンやコスモスを描き、底には「暖まって下さい。舞鶴から想いをよせて」とメッセージを記して仮設住宅の住民らに手渡す。
舞鶴市身体障害者福祉センターがスタッフや障害者らに制作を呼びかけた400枚以上のマフラーのほか、米約1トンなども届ける。
5月に陸前高田市を訪れた高井さんは「がれきの山は徐々に重機で取り除かれているが、ボランティア団体がだんだん減っている」と指摘。「離れていても『元気を出して』と願う気持ちを届けることが、私の役目」と話している。
高井さんの口座は、ゆうちょ銀行「店番448 普通預金4056294」。問い合わせは高井さん(0773・67・0326)へ。
(2013年9月4日 読売新聞) |
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