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できごと
【関西事件史】賭博ゲーム機警官汚職事件 父が生きていたら
警察の所轄署の次に私が担当したのは検察庁だった。主とした取材対象は大阪地検特捜部。大型の脱税事件や金融犯罪、選挙、贈収賄事件の判断、指揮を主務とするが、特捜部は独自捜査(警察などの捜査機関とは別に、自ら情報を収集して行う事件捜査)に力点を置いている。その成否が、特捜部の評価に直結するという検察界の伝統があるからだ。
なかでも、贈収賄事件を立件することが特捜検事の自負になる。逆に、特捜部在任中に1件も贈収賄事件を立件できないと、その検事は肩身の狭い思いをしなければならない。
きっかけは1本の電話
検察庁担当が3年目になって、そうした特捜部の実情や検事、検察事務官の職務内容が少しずつ分かってきた昭和57年2月の深夜、社会部の宿直当番だった私は、1本の電話を受けた。
朝刊作業が終わった午前3時半の社会部に残っていたのは私だけだった。
(どうせ、くだらない電話だろう)と思って、受話器を取ると、電話の男は「府警の警官が、バクチのゲーム機の手入れ情報を業者に流して、見返りに賄賂(わいろ)を受け取っている」と言う。
断片的で、抽象的な内容だったが、警察官や業者名など、いくつかの固有名詞が含まれていたので、私はひとりでそれらを調べ始めた。
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