放射線と除染_18~錯体生成 [医学~臨床]
放射線シリーズ(!?)http://mainichi-benkyou.blog.so-net.ne.jp/2011-03-18からの
長期連載化していますが、
放射性物質の基礎や体内動態に続いて
体内へ放射性物質を取り込んだ(内部被曝した)場合の処置法について
様々な実験や研究結果や勧告を基に、勉強しています。
http://mainichi-benkyou.blog.so-net.ne.jp/2011-04-04
今日から、「錯体生成」を用いた方法です。
まずは合成キレート剤について基礎から勉強します。
キレートchelateとは、複数の配位座をもつ物質が金属イオンに結合(配位)して
錯体(キレート錯体)を形成することを言います。
キレート錯体の中の金属イオンは、複数の配位座によって分離しにくい特徴があります。
(沢山の手に押さえられて、がんじがらめになるイメージです)
金属性の放射性核種に対して、錯体を形成できるキレート剤を結合させ、
錯体ごと体外に排泄させる方法が、「錯体生成」という除去法です。
キレート剤の中でも配位に関わる原子は決まっていて、ドナー原子と呼ばれ、
窒素(N)、酸素(O)、硫黄(S)などがあります。
これらドナー原子と結合できる数(配位数)も、金属イオンごとに決まっています。
(がんじがらめにする手の数、というわけですね)
例えば配位数2には水銀、4には亜鉛、6にはストロンチウム、8にはジルコニウムなどです。
エチレンジアミン4酢酸(EDTA)は最も代表的なキレート剤と思われます。
EDTA化合物が鉛中毒の解毒剤として使用されたりしていました。
EDTAは6個のドナー原子を持っています。
ちなみに私も骨や軟骨に関わる研究をしていた頃には
骨からカルシウムを除去するために頻繁に使っていました。
さらに、EDTAにグリシン残基が1つついた化合物である、
ジエチレントリアミン5酢酸(DTPA)が、より強力なキレート剤として開発されています。
セリウムやジルコニウム、亜鉛、マンガン、トリウム、ウラン等のキレート剤となります。
DTPAのドナー原子は8個です。
DTPAはその強力な錯体形成能から、必須元素も除去して毒性を示す事も分かっており
それらを予防するために、カルシウム塩や亜鉛塩として投与されます。
その他のキレート剤については、別記事にします。
長期連載化していますが、
放射性物質の基礎や体内動態に続いて
体内へ放射性物質を取り込んだ(内部被曝した)場合の処置法について
様々な実験や研究結果や勧告を基に、勉強しています。
http://mainichi-benkyou.blog.so-net.ne.jp/2011-04-04
今日から、「錯体生成」を用いた方法です。
まずは合成キレート剤について基礎から勉強します。
キレートchelateとは、複数の配位座をもつ物質が金属イオンに結合(配位)して
錯体(キレート錯体)を形成することを言います。
キレート錯体の中の金属イオンは、複数の配位座によって分離しにくい特徴があります。
(沢山の手に押さえられて、がんじがらめになるイメージです)
金属性の放射性核種に対して、錯体を形成できるキレート剤を結合させ、
錯体ごと体外に排泄させる方法が、「錯体生成」という除去法です。
キレート剤の中でも配位に関わる原子は決まっていて、ドナー原子と呼ばれ、
窒素(N)、酸素(O)、硫黄(S)などがあります。
これらドナー原子と結合できる数(配位数)も、金属イオンごとに決まっています。
(がんじがらめにする手の数、というわけですね)
例えば配位数2には水銀、4には亜鉛、6にはストロンチウム、8にはジルコニウムなどです。
エチレンジアミン4酢酸(EDTA)は最も代表的なキレート剤と思われます。
EDTA化合物が鉛中毒の解毒剤として使用されたりしていました。
EDTAは6個のドナー原子を持っています。
ちなみに私も骨や軟骨に関わる研究をしていた頃には
骨からカルシウムを除去するために頻繁に使っていました。
さらに、EDTAにグリシン残基が1つついた化合物である、
ジエチレントリアミン5酢酸(DTPA)が、より強力なキレート剤として開発されています。
セリウムやジルコニウム、亜鉛、マンガン、トリウム、ウラン等のキレート剤となります。
DTPAのドナー原子は8個です。
DTPAはその強力な錯体形成能から、必須元素も除去して毒性を示す事も分かっており
それらを予防するために、カルシウム塩や亜鉛塩として投与されます。
その他のキレート剤については、別記事にします。
『スピルリナ』 ベトナム戦争使われた枯葉剤で苦しむ子供達にスピルリナが
有効であった為、チェルノブイリ原発事故後の後遺症に苦しむ
子供達に与えられました。大変有効だったと聞いておりました。
スピルリナの成分で何が良いかは不明だが、50種類以上もの
必要な栄養素や大量の色素が含まれている食品なので、それらの
相乗効果で人が持っている毒素排出を助けることに
役立つのだろう!! 私はスピルリナにはヨウ素は
含まれていないがヨウ素の排出効果があったという
話は聞いておりました。ストロンチュウムの排出効果も
あると聞いて驚いています。
貼り付け
http://www.natvd.com/en/forum/view-17.html
国産品もあります。
お忙しいのにご苦労さんです。キレート化剤のことはメモしておきます。
良い情報がありましたらよろしくお願いします。私は一般人でガキの
頃から理系のことが好きな人間です。
by ohkohchi007 (2011-07-27 08:25)
ペクチン・スピルリナについて大変残念な書き込みを見つけましたので
貼り付けておきます。
http://www.asyura2.com/11/genpatu14/msg/831.html
勇み足でしょうか?
「 V.B.ネステレンコ、A.V.ネステレンコ:監訳:富山医科薬科大学
名誉教授 田澤賢次:テェルノブイリ地域の放射性物質からの開放:
Annals of the New York Academy of Science1181:
303-310.2009」
上記にペクチンのことが書かれていると思います。
「放射性物質から身を守る食事法」 富永國比古著
河出書房新書 1,200.-
153P&190Pより。
by ohkohchi007 (2011-07-28 12:20)
ohkohchi007さん、コメントを沢山いただき、ありがとうございます。
ペクチン・スピルリナは全然知らない情報で、レスポンスできずにすみません。
文献も教えていただいたので、機会があれば勉強したいと思います。
貴重な情報をありがとうございます。
by Kite (2011-07-28 17:25)